山本美月が明かす『忌怪島』舞台ウラ 西畑大吾は朝が苦手「この人も人間なんだな」

なにわ男子の西畑大吾(26)が主演するホラー映画『忌怪島/きかいじま』(清水崇監督、6月16日公開)で、キーパーソンを演じるのは女優の山本美月(31)だ。7年ぶりのホラー出演だが、ホラーは好きなジャンルだと語る。

映画『忌怪島/きかいじま』に出演した山本美月が自身が経験した“恐怖体験”を語る【写真:舛元清香】
映画『忌怪島/きかいじま』に出演した山本美月が自身が経験した“恐怖体験”を語る【写真:舛元清香】

7年ぶりのホラー出演も「飽きられていないかな?」と心配

 なにわ男子の西畑大吾(26)が主演するホラー映画『忌怪島/きかいじま』(清水崇監督、6月16日公開)で、キーパーソンを演じるのは女優の山本美月(31)だ。7年ぶりのホラー出演だが、ホラーは好きなジャンルだと語る。(取材・文=平辻哲也)

『忌怪島/きかいじま』は閉ざされた島を舞台に、現実世界と仮想世界という2つの空間で巻き起こる恐怖を描いたホラー。山本は、主人公の天才脳科学者、片岡友彦(西畑)に、失踪した父の調査を依頼する園田環という役柄だ。ホラー映画は主演作『貞子vs伽椰子』(2016年)以来、7年ぶりとなる。

「ホラー映画には何度か出演させていただいているので、飽きられていないかな? と心配でしたが、またお話をいただくことができてうれしかったです」。フィルモグラフィーをひも解くと、映画『絶叫学級』やドラマ『世にも奇妙な物語』などにも出演している。

 ホラー映画はプライベートでも見るそうで、中学時代はグループでホラー映画を見に行ったことも。

「魔法、魔法少女、妖精が好きなんですよ。ファンタジー好きの延長線上にホラーがあると思うんですね。ホラーは『後ろにいる!』みたいなしっとりした日本モノが好きです。お化けがいたら、魔法だってあるかもしれない自分の目では見えない何かが存在するかもしれない。これって自分では、普通だと思っていたんですけど、人に言われて、『あ、ちょっと違うんだなあ』と思ったりしましたね(笑)。YouTubeはあまり見ないんですけど、夫の影響もあって、心霊スポットものなどは見ちゃいますね」

 ホラー映画の現場は、スタッフが愛情、情熱を持って作り込んでいくのが好きだという。

「『貞子vs伽椰子』の時は楽屋で子役の子たちと一緒。(伽椰子の息子の)俊雄君はシャイでよくゲームをしていたんです。今回はスタッフさんが仕掛けや裏側を見せないように気を使ってくださって、そこが新鮮でしたね」と振り返る。

 鹿児島・奄美大島でのロケ現場では、年下の共演者が多く、和やかな雰囲気だったという。

「プロモーションのためにオフショットを撮影するインスタントカメラがあったのですが、それで、わざわざ心霊写真風のものを撮ってみたり、心霊スポットに行った話を教えてくれたり、みんな仲が良くて楽しかったですね。西畑さんは最初、アイドルということもあってかわいらしい感じの方だなと思っていたんですが、朝が弱くて、この人も人間なんだな。それでいて、役に入ると、理系の難しそうなセリフを言うんです」と明かす。

 オフの日には島のナイトクルーズにも参加。山中の水たまりではハブも目撃した。

「パワースポットに行っても、あまりパワー感じられないタイプなんですけど、奄美大島にはパワーを感じました。神様が降りた島と言われるだけあって、本当に気持ちが良くて、どこ行っても素晴らしかったです。絶対もう1度行きたいな、と思っています」

 これまで一番怖かった経験は? と聞くと、「難しいですね」と少し困った表情。

「ラーメンばかりを買っていたお店で、まったく知らない男性から声をかけられ、『ずっと前から好きでした』と告白されたことですかね。私ここでラーメンしか買ってないのに、この人は私の何を知っているんだろうって。少し怖くなってしまいました」

 劇中ではバーチャル世界も登場するが、デジタルはあまり得意ではないそう。「自分がまだ理解できてないから。理解できてないものに手を出すのが怖いんです。SNSはやっていますけど、マイナスなことは発信したくないなと思っています。イヤな気持ちは共有する必要はないかな、と」

 自分では、幸が薄い役が多いと感じているそうで、「なぜなんですかね。でも、髪が短い時はあまり来ないんですよ。髪が長いと、そういう感じで見えちゃうのかな」と笑顔を浮かべる。「闇を持っていたり、普段はかわいくしてるけど、本当はめちゃくちゃ性格悪い役をやってみたいですね。そういう役はあまりいただいてこなかったから」。春には第一子を出産し、ママになったばかり。今後はどんな役を見せてくれるか。

□山本美月(やまもと・みづき)1991年7月18日生まれ。2009年、雑誌「CanCam」の専属モデルとしてデビュー。11年からは女優活動も始め、翌年『桐島、部活やめるってよ』で映画初出演。主な出演作にテレビドラマ『パーフェクトワールド』(19年/KTV)、『ランチ合コン探偵」(20年/YTV)、『星から来たあなた』(22年/Amazonオリジナル)、映画『貞子vs伽椰子』(16年)、『ピーチガール』(17年)、『去年の冬、きみと別れ』(18年)、『ザ・ファブル』シリーズ(19/21年)など。

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