【unknown】最終回で加賀美と梅ばあの関係明らかに 視聴者は複雑「誰を責めていいか」
俳優の高畑充希と田中圭がW主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ『unknown』(火曜午後9時)が、13日に最終回を迎えた。
25年前についた梅ばあの“うそ”「こんな事件になるとは思わなかったよね」
俳優の高畑充希と田中圭がW主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ『unknown』(火曜午後9時)が、13日に最終回を迎えた。
同作は、「秘密・知られざる一面=unknown」を抱えて生きてきた男女の愛を描くオリジナルラブサスペンスドラマ。『週刊熱波』のエース記者・闇原こころ(高畑)と、バツ1の交番勤務警察官・朝田虎松(田中圭)は交際1年を迎え、結婚を意識するように。しかし、こころの正体は吸血鬼だった。そして虎松もまた、父親が20年前に起きた「宗像さん一家殺人事件」の犯人であることを隠していた。2人はお互いの秘密を打ち明け、晴れて結婚した。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
7人もの犠牲者を出した“血を抜かれた連続殺人事件の犯人”は、こころの相棒でカメラマンの加賀美圭介(町田啓太)だった。吸血鬼を狙う加賀美はこころにアイスピックを向けるが、血を吐いて倒れてしまう。加賀美は直前に駄菓子屋「うめぼし堂」の店主・“梅ばあ”こと今福梅(木野花)から差し入れされたコロッケを食べていた。同じ頃、梅ばあが警察に連行され、一連の事件について「私が全部やりました」と供述する。
虎松とこころが加賀美の部屋で手がかりを探すと、加賀美が子どもの頃に育った児童養護施設の写真が。そこには梅ばあが写っていた。梅ばあは施設で働いており、2人は知り合いだったのだ。その頃、加賀美は搬送された病院から抜け出してしまう。
証拠不十分で釈放された梅ばあは、加賀美との過去を明かす。加賀美は約25年前に両親を突然失い、梅ばあが働く施設にやって来たという。「あの子はずっとふさぎ込んでて、なかなか園になじめなくてね……」と当時を振り返る梅ばあ。「私も、どう慰めたらいいか分からなくて、つい、うそをついてしまったんだ」と語る。
「梅先生、なんで僕のお父さんとお母さん、死んじゃったの? 悪い人に殺されちゃったの?」と問う幼い加賀美に、梅ばあはたまたま読んでいた絵本「吸血鬼がやってきた!」を見せる。「悪い吸血鬼のせいなんだよ。いつか梅先生が退治してあげるから。そのときは圭介も一緒に戦ってくれる?」と励ました。
梅ばあは、「別に吸血鬼じゃなくても、鬼でも狼でもなんでもよかった。あの子が納得して少しでも前を向いてくれたらって……」と当時の気持ちを明かす。それから25年たち、加賀美は梅ばあのもとを訪れていた。そして吸血鬼が実在していたこと、吸血鬼だった高校時代の親友を殺したことを笑顔で報告する。驚いた梅ばあは「おとぎ話」だと説明するが、加賀美は「一緒に吸血鬼退治しようって言ったじゃん!」と怒りをあらわにした。
その後、犯行を重ねる加賀美の証拠をこっそり隠しながら過ごしていた梅ばあ。こころの結婚式の日、虎松の父を間違えて刺してしまい取り乱す加賀美を逃がしたのも、梅ばあだった。梅ばあは罪を償うため、毒入りコロッケを加賀美に渡し、自分が罪をかぶろうとしていた。
病院を抜け出した加賀美は、こころと虎松のもとにやって来る。純粋に「両親を殺した吸血鬼は悪」と信じ、自身の犯行は人間を守るための「正義」だと思っている加賀美。しかしそこに現れた梅ばあは、両親の死に「吸血鬼は関係ない」と伝える。「じゃあ誰だよ! 誰が俺の両親殺したんだよ!」と怒る加賀美に、梅ばあは悲しい表情で「お前だよ……」と伝えた。「お前が摘んできたすずらんの毒で、お前の両親は死んだんだ」。
すずらんに猛毒があることを知らなかった幼い加賀美は、おままごとですずらんを刻み、紅茶に入れていた。悲しい事故に梅ばあは、「誰も、幼いお前に本当のことなんか言えるわけなかった。そんなこと聞いたら、圭介が壊れてしまうと思ったんだよ」と、うそをついた理由を伝え、激しく後悔した。加賀美は「なんだよそれ……今まで俺が憎んできたのは……俺だったってこと……?」とぼうぜんとするのだった。
加賀美が吸血鬼を狙う理由や、梅ばあとの関係が明らかになった最終回。SNS上では「わああ、これ結局誰を責めていいかわからなくて辛いやつだ」「加賀美も梅ばあもかわいそうで泣けた」と切なくなる声が。「梅ばあが救いたかった圭介……。愛ゆえのうそが最悪な結果」「まさかこんなにも信じるとは思わずについた小さなうそが、こんな事件になるとは思わなかったよね」と、複雑な心境が寄せられている。