フォロワー1000万の景井ひなが見たカンヌ ヴァレンティノ着てレッドカーペット、是枝監督インタも
TikTokクリエイターの景井ひな(24)が、カンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーであるTikTokから招待を受けた。映画祭でのイベントの様子を発信する企画での参加で、日本からは唯一の参加。最近では俳優としても活躍する景井が見たカンヌとは。
TikTokから招待を受けカンヌ国際映画祭に参加
TikTokクリエイターの景井ひな(24)が、カンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーであるTikTokから招待を受けた。映画祭でのイベントの様子を発信する企画での参加で、日本からは唯一の参加。最近では俳優としても活躍する景井が見たカンヌとは。(取材・文=平辻哲也)
カンヌ国際映画祭は2月のベルリン、8月のベネチアと並ぶ三大映画祭の一つ。今年は『パーフェクトデイズ』の主演・役所広司が男優賞、『怪物』の脚本、坂元裕二が脚本賞を受賞したことが話題になった。ショートムービープラットフォーム「TikTok」では、パートナーシップの一環として昨年から「#TikTokShortFilm コンペティション」を開催しており、今年は新たに世界中で選ばれた人気TikTokクリエイター7人を招待する企画を実施。その枠で景井が選ばれた。
景井にとってはカンヌが初海外。「最初に聞いた時は、カンヌってどこですか? という感じだったんです」と苦笑い。4泊6日、ハリウッドスターも滞在する高級ホテルに滞在し、世界のクリエイターと交流するなど刺激がいっぱいだったという。
「夜8時を過ぎても、外がまだ明るいのでビックリしました。昼間からみんなでお酒を飲んでワイワイっていうのも日本とは違うし、交流会では、一気に友達になろうという感じだったので、ちゃんと英語を勉強していたら、もっと楽しかっただろうなとすごく思いました」
メインイベントはマーティン・スコセッシ最新作 Apple TV+映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」(10月6日公開。その後、Apple TV+にて全世界配信)のワールドプレミアへの参加。景井はヴァレンティノの真っ赤なミニドレスを着て、レッドカーペットを歩いた。
「海外はスリも多いと聞いていたので、100均でカギを買ったり、用心していったのですが、そんな心配は無用でした。世界で有名なクリエイターさんと一緒にレッドカーペットを歩いたので、『私は写真を撮ってもらえるんだろうか』と思っていたんですが、たくさんカメラを向けてもらえて、写真もサマになっていたので、よかったです」
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は1920年代を舞台に、白人による先住民の連続殺害事件の実話の映画化で、3時間26分の超大作。上映後にはレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、スコセッシ監督らが熱烈なスタンディングオベーションを浴びる姿を目の当たりにした。
「20分以上、皆さんが拍手していたんじゃないかな。女優さん(リリー・グラッドストーン)がすごく涙を流されていたのが印象的でした。今後は、映像に出る方で、来たいなと夢が出来ました」
現地では、是枝監督を単独インタビューするという貴重な機会もあり、現在はその映像を景井のTikTokで見ることができる。
「レッドカーペットより緊張しました。映画のことだけではなく、監督なりのカンヌの楽しみ方や、オススメのレストランなどのプライベートのお話も伺うことができました。全部の質問に100%で答えてくださって、感激しました」
初海外のカンヌは新たな刺激をもらえた場所だったという。
「言葉が全く通じない国に初めて行って、全員知らない人ばかり。私は人見知りの性格なのですが、自分から輪に入って行かないといけないという状況が作られたおかげで、しゃべれない英語を一生懸命しゃべってみたりもしました。自分の中でちょっと成長できた気がします。是枝監督も、『カンヌは背筋を伸ばしに来る場所』とおっしゃっていたのですが、私ももっとお芝居を頑張ろうって思える場所でした」と再びカンヌを訪れることを誓った。
□景井ひな(かげい・ひな)1999年2月19日、熊本県生まれ。2019年にTikTokの投稿を開始し、わずか2年7カ月でフォロワー数1000万人を突破。TikTokクリエイターとして人気を集め、注目される。現在は多くのバラエティー番組のみならず、映画『TANG タング』(ワーナー・ブラザース/2022年)、ドラマ『チェイサーゲーム』(テレビ東京/2022年)等、ドラマや映画にも多数出演し、俳優としても活躍中。