「やばいクリニックだと思った」皮膚科の注意書きに患者騒然 院長発案もスタッフはドン引き
「当院は初めましての方にこんな恐怖の手紙をお渡しするやばいクリニックです」。ある皮膚科クリニックがSNSに公開した“怪文書”がネット上で話題を呼んでいる。いつから、どういった意図で患者への注意書きを始めたのか。小田急線相模大野駅の北口から徒歩1分のところにある大木皮ふ科クリニックに話を聞いた。
患者への注文が事細かに記された注意書きを院長が発案、一度は廃止も復活
「当院は初めましての方にこんな恐怖の手紙をお渡しするやばいクリニックです」。ある皮膚科クリニックがSNSに公開した“怪文書”がネット上で話題を呼んでいる。いつから、どういった意図で患者への注意書きを始めたのか。小田急線相模大野駅の北口から徒歩1分のところにある大木皮ふ科クリニックに話を聞いた。
「ご自分で診断は決めないで下さい」「ご自分で原因は決めないで下さい」「ご自分で治療法は決めないで下さい」……。SNS上に公開された初診患者向けの注意書きには、患者への注文が事細かに記されている。見ようによっては、何やら面倒くさそうに感じてしまうことも……。投稿には「これでもかなりマシになりました」「もっとヤバかったときはナニコレ珍百景から出演のオファーが来ました」ともつづられている。
いったいなぜ、このような注意書きを始めることになったのか。
「発案者は院長です。本人に聞いたところ、始めたのは少なくとも15年以上前。本来一緒に治療するはずの患者さんが一方的に話を進めてしまい、治療が進まないことに対して1人で決めてかからないで一緒に話しましょう、と伝えたのがきっかけだそうです」
スタッフからの評判は「院内ドン引き。スタッフは隠したくて仕方ない」といい、院長不在時にこっそり廃止したものの、院長復帰とともに復活。気になる患者からの反応は「やばいクリニックだと思ったという声が2件、また見たかったからうれしいという声が2件ありました。怖いところに来てしまったと思ったら肝心の院長はフレンドリーでびっくりしたという声や、プロだなと思って感動したという声もありました」とのことだ。
今回の投稿の反響では、注意書きに好意的な声が多かったといい、「正直この反響にはスタッフからの戸惑いの声が隠せません」と担当者。SNSでの発信は、健康診断の啓発や日焼け止め、ニキビ予防など健康に役立つ知識を多くの人に届けるために始めたといい、「今回の投稿で啓発ツイートに目を通してくださった方も何万人もいらっしゃいましたし、胃カメラをしようという声も聞こえました。怪文書を通じて一人でも多くの方をがんから守ることができたら幸いです」と話している。
大木皮ふ科クリニック(https://oki.or.jp/)