誕生日は、1年の内で最も特別な日。しかし、新型コロナウイルスの影響を受ける中、友人をたくさん招いての誕生日会を開くのは困難な状況にある。そんな中、フェデックスのドライバーが仕事中、誕生日を迎えたある少女に、アイスクリームカップケーキでサプライズしたことが話題となっている。米テレビ局「FOXニュース」が伝えている。

　フェデックスに勤める、ジョーダン・プライスさんは、現地時間4月30日、米インディアナ州フィッシャーズに在住のパターノスターさん宅に荷物を配達。玄関で荷物を受け取った娘のエマちゃんは、届いた荷物が父宛のものだと知ってがっかりしていたという。

　エマちゃんの母・リズさんは、エマちゃんの行動をプライスさんに謝罪し、この日がエマちゃんの誕生日であり、プレゼントが届くことを楽しみにしていたことを説明。

　するとプライスさんは、ソフトクリーム店「デイリー・クイーン」に行き、エマちゃんのためにアイスクリームカップケーキを注文。そして、再びパターノスターさん宅を訪れてカップケーキをプレゼントした。

　プライスさんはこの日のことを「パンデミックのせいで彼女が学校にいけないことを知っていたので、これを特別な日にしたかった」と「Yahoo Life」に語ったという。

　リズさんが「世界一のフェデックス配達員がいてくれて私たちは恵まれているわね」とツイートすると、1000件を超えるメッセージが届き、その中にはプライスさんを知る人からもコメントがあったという。

「皆さん、(プライスさんのしたことに)『驚かない』と言っていたわ」とリズさんは語った。

　また、リズさんは「ただこうしたかっただけです。このような状況でなければ、娘さんは友人とお祝いしているでしょうから」とプライスさんが話していたことを明かした。

　エマちゃんに良い誕生日を過ごして欲しかっただけだと語るプライスさんは、「いつも息子たちに親切でいるように言っています。特に今は。皆が元気でいられるようにしたいです」と語ったという。