声優・野下真歩、“喋れない”重症筋無力症の実体験語る「声優の仕事に戻れないかもと」
声優の野下真歩が7日、都内で行われた6月の重症筋無力症(MG)啓発月間メディアセミナーに出席した。自身の実体験をもとに、同病気にまつわる苦労や悩みを語った。
「見た目で分からないので、症状を分かってもらうのが難しい」と悩みも明かす
声優の野下真歩が7日、都内で行われた6月の重症筋無力症(MG)啓発月間メディアセミナーに出席した。自身の実体験をもとに、同病気にまつわる苦労や悩みを語った。
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2018年頃、実際に重症筋無力症を発症した野下は「まぶたも下がって喋りにくくて、MGの症状オンパレード。診断はすぐにつきました」と振り返る。「喋れなくなってしまったことが、自分の仕事ではショックでした。1から20まで(数字を)喋る力もなくなってしまう。何を言ってるのか分からなくなる。声優の仕事には戻れないかもしれないと思ったこともショックでした」
診断後、約4か月入院して手術やステロイドの投与などの治療を受けた。今も通院しながら声優活動を続けているという。
「3月に入院して、今年もう一度入院することが決まっている。思うように仕事ができなくて日常生活がつらいですね」と切実な思いを吐露した。
さらに野下は「見た目で分からないので、症状を分かってもらうのが難しい」と悩みを明かし、「私もMGになって5年がたつ。症状が良くなったり悪くなったりする。自分の体だけどMGのことが分からなくなったりする。これからもMGと付き合っていきたいです」と述べた。
セミナーにはタレントの渡辺満里奈も出席した。渡辺は、特別企画として、野下が主人公を務める「マンガ動画」の公開音声収録にも挑戦した。
同セミナーは、希少疾患・重症筋無力症啓発月間プロジェクトの一環で実施。重症筋無力症(MG)啓発月間プロジェクトの活動として、野下を主人公の声優として起用した「マンガ動画」を制作。6月上旬公開予定。YouTubeにて公開される。