金子恵美、ガーシー容疑者は「結局、何がしたかったのか」 有権者の「失望」を分析
元衆院議員でコメンテーターの金子恵美が5日、都内で、著書『もしも日本から政治家がいなくなったら』(内外出版社刊)の発売記念イベントに出席した。暴力行為法違反容疑などで逮捕された元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者について言及した。
「関心がなくて実はあまり知らなかった」 著書『もしも日本から政治家がいなくなったら』発売
元衆院議員でコメンテーターの金子恵美が5日、都内で、著書『もしも日本から政治家がいなくなったら』(内外出版社刊)の発売記念イベントに出席した。暴力行為法違反容疑などで逮捕された元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者について言及した。
まずガーシー容疑者の印象について「政治家になる前のガーシー容疑者の活動については関心がなくて実はあまり知らなかったんです。暴露しているような存在といったぐらいでした」と話した。
初当選は驚きを持って受け止めたといい、「(2022年7月の参院選で)当選をした時の勢いと言えば、あれだけの得票(28万票余)があったことは、これは重たいことだと思います。選挙を戦ったことがある身としては、選挙において票を得ること、それだけの人が名前を書くことはすごいことなので、それは重く受け止めました。一定数の方が何か期待をしたんだろうと。彼は国会議員の問題を暴くと言っていたと思いますが、こうした1つの目標があるのであれば、それを達成するのであればよかったと思います。だけれども、議員になる前の活動と、議員に選ばれた後の活動は何も変わらなかったと思います。期待をかけた人たちに何も応えていない。失望の方が多かったんじゃないかなと思います」。有権者の心理の変化について自身の考えを述べた。
また、既存政党への失望が受け皿につながったこと、分かりやすく知っているから若者が投票したことなどが得票につながったとの分析を語った。
さらに、国会欠席問題に触れ、「海外にいることで国会に出なかった。これはもちろん(出席は)議員としてするべき行動だと思いますが、国会に行かないことを公約で言っていたということを聞くと、それに票を入れていた人もいると思います。それは少し理解しなきゃとも思いましたが、行かなくてもできる仕事はあるはずだと思います。海外にいたガーシーにしかできない外交をしていれば、見方が違っていたと思います。例えば、然るべき立場の方から預かった手紙を渡すなど、日本の国益のために彼のルートでやっていればまた違いましたが、それも見えない。結局、何がしたかったのか、すべてはそこだと思います」との見解を示した。