吉川晃司、主演ドラマで名探偵に!!美しい白髪の紳士…「普通のドラマなら僕には声をかけないでしょう(笑)」
カンテレ・フジテレビ系火曜夜9時の新ドラマが、吉川晃司主演の「探偵・由利麟太郎」に決定した。本作は、金田一耕助シリーズで知られる横溝正史が世に送り出した、戦後初の本格長編小説「蝶々殺人事件」を含む「由利麟太郎」シリーズを初めて連続ドラマ化したもので、6月16日放送スタート(5週連続特別ドラマ)。ロックミュージシャンであり、俳優である吉川にとって、地上波連続ドラマ初主演となる。
志尊淳とバディ組む 地上波連ドラ初主演「探偵・由利麟太郎」6・16スタート
カンテレ・フジテレビ系火曜夜9時の新ドラマが、吉川晃司主演の「探偵・由利麟太郎」に決定した。本作は、金田一耕助シリーズで知られる横溝正史が世に送り出した、戦後初の本格長編小説「蝶々殺人事件」を含む「由利麟太郎」シリーズを初めて連続ドラマ化したもので、6月16日放送スタート(5週連続特別ドラマ)。ロックミュージシャンであり、俳優である吉川にとって、地上波連続ドラマ初主演となる。
吉川演じる主人公・由利麟太郎は、元警視庁捜査一課長という経歴を持つ、白髪の名探偵。そして、そんな由利を敬愛し、助手としてバディを組むのは、志尊淳演じるミステリー作家志望の青年・三津木俊助だ。昭和を代表するミステリー作家・横溝正史のおどろおどろしい、奇怪な世界を現代風に新解釈。新たな名コンビによるホラーミステリーを“京都”を舞台に描く。
美しい白髪の紳士――。由利麟太郎(吉川)はかつて、警視庁にその人ありと知られた元捜査一課長だった。しかし、ある事件をきっかけに退職。学生時代を過ごした京都に住まいを移し、今では殺人者の行動、心理を分析する“犯罪心理学者”として活躍している。その一方で、警察からの依頼を受け、事件の捜査を手伝っている。由利の捜査方法は、「ひたすらに事件現場を観察し続けること」。学生時代に米国のロッキー山脈で出会ったハンターから学んだトレース技術に基づき捜査する。また、由利は先端恐怖症でありながら、弓で矢を射る武道・弓道の心得もある。静寂の中、弓を構え、的を見据えることで、彼は精神を集中させ、それが難事件解決の一助となっている。見た目は白髪の紳士で、あまり多くを語らない静かな男だが、その洞察力と論理的思考は天才的である。
そんな由利麟太郎演じる吉川は、今年デビュー36周年を迎えた希代のロックスター。ミュージシャンとして活躍し続ける一方、俳優としてもその幅を広げている。デビュー作の映画「すかんぴんウォーク」で初主演。その後、「ユー・ガッタ・チャンス」、「テイク・イット・イージー」と、吉川を主人公とした3部作が映画化。また、映画「必死剣 鳥刺し」では、第34回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞している。映画のほかにも、TVドラマ「天地人」、「八重の桜」などNHKの大河ドラマで大役を演じ、「下町ロケット」(TBS系)で演じた財前部長役で強い印象を残し話題に。さらに、「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」(WOWOW)で、TVドラマ初主演を務めるなど俳優として数々の作品に出演し、その圧倒的な存在感で注目されている。
主人公とは“真逆”のバディ――。吉川演じる名探偵の相棒を演じるのは、志尊だ。ミステリー作家志望で、由利麟太郎の助手を務める青年・三津木俊助。由利を崇拝するあまり、自分の小説を書くことよりも、由利の活躍を記録するWEBサイト「由利麟太郎の事件簿」の運営に力を入れている。事件現場でも、助手として由利とともに行動し、次々と起こる怪事件をともに推理していく。物静かな“静”の由利に対し、よくしゃべる“動”の三津木。一見すると、さわやかな青年であるが、ふいに事件の核心に触れたりする。
そんな三津木を演じる志尊は、若手俳優の中でも抜きんでた存在。トランスジェンダーを演じた「女子的生活」(NHK)では主演を務め、第73回文化庁芸術祭賞テレビ・ドラマ部門放送個人賞を受賞。また、10月30日公開予定の映画「さんかく窓の外側は夜」で主演、今年公開予定の映画「2分の1の魔法」では、主人公の日本語版声優を務めるなど、演技派として飛躍を重ねる。
京都を舞台にした今作は、本社を大阪に構えるカンテレにとって“ALL関西”を掲げてドラマ制作に取り組んだ意欲作でもある。カンテレが、ゴールデン・プライム帯の連続ドラマを“ALL関西で制作する試み”は、1985年に放送された「影の軍団 幕末編」以来、実に34年ぶりとなる。
また、34年前に「影の軍団 幕末編」をともに制作した、歴史ある「東映京都撮影所」と再タッグを組み、プロデューサー、監督を含め、関西の制作スタッフが集結した。スタジオセット撮影から、ロケ撮影など、すべて京都をはじめとする関西地区で行った。なお、すでに全撮影は終了している。
■吉川晃司のコメント
「“由利麟太郎”をやらないか?とお話をいただいたとき、面白い挑戦だなと思いました。そもそも、普通のドラマをやるのなら、僕には声をかけないでしょう(笑)。変わったこと、攻めたことをやりたいというプロデューサーや監督の想いを感じました。伝統ある東映京都撮影所を拠点として、職人技を持った太秦のスタッフの方々と一緒に、映画のようなスケールとこだわりで撮影できたことに、手応えを感じています。
由利は、心の奥底に深い孤独を抱えながら、人生をさすらっている男。セリフよりも、横顔や後ろ姿で、彼の生きざまを醸せればと思いながら演じました。助手の俊助を演じている(志尊)淳はとても勘が良く、頭の回転も速い。由利との関係性もうまく出ているんじゃないでしょうか。セリフの量では淳が主役です(笑)。
ちょっと不思議な手触りの作品になっていると思うので、楽しみにしていてください」
■志尊淳のコメント
「今回お話を頂き、やらせて頂く背景で大きかった要因の一つとして、吉川晃司さんとのバディというところがありました。ミュージシャンとしてのパフォーマンスはもちろんのこと、一人の人間としても、なんてかっこいいんだろう、ついていきたいと感じていた僕の気持ちと、由利麟太郎先生についていきたいと思う三津木くんの気持ちがリンクしているように感じました。そんな二人の色濃く、コミカルなバディーが、いろんな角度から事件の謎を解決していきます。
撮影を経て、僕と吉川さんの距離が縮まったのと同じように、どんどん近くなっていく由利先生と三津木くんのバディー感もお楽しみに」
「探偵・由利麟太郎」2020年6月16日スタート 5週連続特別ドラマ 毎週火曜午後9時~9時54分(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)