86歳・北島三郎が車いすで登場 三山ひろし公演でサプライズ「こっそり来たけど目立つ顔だから」
デビュー15周年を迎えた演歌歌手の三山ひろし(42)が2日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで、ワンマンライブ『三山ひろし 15周年記念リサイタル ~ありがとう 感謝を込めて~』を開催した。約3時間のステージでは、サプライズで大御所の北島三郎が登場。大雨の中、会場に駆けつけた観客約1800人を喜ばせた。
三山は感激の涙「鼻水が止まりません」
デビュー15周年を迎えた演歌歌手の三山ひろし(42)が2日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで、ワンマンライブ『三山ひろし 15周年記念リサイタル ~ありがとう 感謝を込めて~』を開催した。約3時間のステージでは、サプライズで大御所の北島三郎が登場。大雨の中、会場に駆けつけた観客約1800人を喜ばせた。
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三山のオンステージ。内容は盛りだくさんだった。得意のけん玉、和太鼓、ギター演奏、『NHKのど自慢』に一般出場した時の秘蔵映像、刑事役に扮(ふん)したオリジナルムービー『けん玉刑事2』の上映、長女と長男によるピアノ連弾……。ファンを存分に喜ばせた後、この日一番のサプライズが待っていた。北島の登場だ。三山にとっては、レコード会社の大先輩で尊敬する大御所。三山は恐縮しきりだったが、北島は大きな車いすに座ったままで言った。
「みなさん、今日は台風の中、来ていただいて心から感謝いたします。三山くんの師匠と僕は親友でね、彼は先に旅立ったから、今は僕が親友の代わりに『何か三山くんのお世話ができたら』と思ってこっそり来たんだけど、目立つ顔だからね(笑)」
観客の大ウケに気を良くした北島が笑顔で続けた。
「今日は殿様みたいないすに座ってるんだけど、何年か前に頸椎(けいつい)を手術して、ついこの前は大腿骨をやってしまって、今は歩くのが不便でしょうがない。でも、歌には関係ないんですよ」
そして、三山に声をかけた。
「たかが15年だ。俺は61年だから(笑)。これからも恩返しだと思って、心ある歌を一生懸命歌ってください。みなさんも良い歌い手なので、これからも育ててやってください」
北島がステージを後にすると、三山は涙を流し、「ふう~」と息を吐いて言った。
「まさか来ていただけるとは思ってなくて、鼻水が止まりません。これからも一歩一歩前進していきたいと思います」
紅白見据えてけん玉ギネス更新を狙う
アンコールでは7月にリリースする新曲『北海港節』を初披露し、ライブは終了した。
三山はこの日、開演に先駆けて取材対応した。15周年を振り返りながら、2019年に89歳で亡くなった師匠・作曲家の中村典正氏を思い、涙で感謝を述べた。
また、9年連続9回目の出場を狙うNHK紅白歌合戦について聞かれると、三山は「今年は1月に『どんこ坂』、7月には『北海港節』を出させていただくので、どちらかの曲で挑戦したいと思います」。恒例になっている紅白での「けん玉連続成功記録」は、昨年は127人で、自身の持つギネス世界記録を更新したが、今年も出場できたことを想定し、「大台の130人になるかもしれません」と鼻息を荒くした。
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「三山ひろし 15周年記念リサイタル」セットリストのプレイリストを紹介:https://miyama.lnk.to/15threcital