『怪物』是枝裕和監督が絶賛したお笑い芸人の役者スキル「天性のもの。素晴らしかった」

お笑いトリオ・東京03の角田晃広が2日、都内で行われた映画『怪物』の初日舞台あいさつに出席。是枝裕和監督から「お笑いをされている方で、すごくお芝居が上手い方がいる。全員ではなく時々いるんですけど、その一人」と役者としての力量を絶賛され、大感激する場面があった。

映画『怪物』初日舞台あいさつに登壇した東京03の角田晃広【写真:ENCOUNT編集部】
映画『怪物』初日舞台あいさつに登壇した東京03の角田晃広【写真:ENCOUNT編集部】

角田は恐縮「もったいない言葉ありがとうございます」

 お笑いトリオ・東京03の角田晃広が2日、都内で行われた映画『怪物』の初日舞台あいさつに出席。是枝裕和監督から「お笑いをされている方で、すごくお芝居が上手い方がいる。全員ではなく時々いるんですけど、その一人」と役者としての力量を絶賛され、大感激する場面があった。

 是枝監督は、角田の「画面の中でのポジション取りがすごく上手。すごく的確なところにちゃんと動く。いいタイミングでフレームに入ってくるっていうのは、本当に天性のものだと思う。素晴らしかった」と手放しに褒めた。世界的監督からの言葉に「本当ですか?」と信じられない表情を浮かべた角田。「いやぁ、もったいない言葉ありがとうございます」と深々と頭を下げていた。

 角田は学校の教頭役を演じている。是枝作品のクランクインは「ものすごく緊張した。必要以上の緊張感を持って現場に行った」と明かすも、「雰囲気は本当に穏やか」と回想する。「是枝監督の出す空気や口調が、ご丁寧で優しい。優しくて逆に怖いっていうのもあったけど(笑)」と語った。

「緊張した」と話す角田の横で、安藤が「一言よろしいですか?」と切り出すと、「本番中めっちゃ笑かしにきていましたよね?」と迫った。「そんなことはしませんよ!」と慌てる角田だったが、中村獅童からも「ふざけているんですか? 真面目にやっていないんですか?」と悪ノリで言い寄られ、タジタジとなっていた。

 本作は、大きな湖がある郊外の町を舞台とした物語。よくある子ども同士のケンカだと思いきや、彼らの食い違う主張は社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そして、ある嵐の朝に子どもたちがこつぜんと姿を消してしまう……というストーリー。

 舞台あいさつはそのほか、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、脚本を担当した坂元裕二氏も参加。本作は先日行われた『第76回 カンヌ国際映画祭』で脚本賞に輝き、舞台上にはフランスから持ち帰ったトロフィーがお披露目された。観客からは大きな拍手が送られた。

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