瓜田純士、刑務官に逆らい20日の「懲罰房」行き「無音な場所で本当に耐えられない」
“アウトローのカリスマ”瓜田純士が1日、自身が発売した日めくりカレンダー『関係ねぇよ』の発売記念講演会を都内で行った。なぜカレンダーだったのか。驚きの理由を明かした。
カレンダー発売、出会いは刑務所の塀の中
“アウトローのカリスマ”瓜田純士が1日、自身が発売した日めくりカレンダー『関係ねぇよ』の発売記念講演会を都内で行った。なぜカレンダーだったのか。驚きの理由を明かした。
白のジャケット姿でイベントに登壇した。仕事帰りのサラリーマンや若い女性など幅広い層のファンが集結。瓜田は3時間止まることなく話を続けていた。なぜカレンダーを発売したのか。「このなかで刑務所入ったことある人います?」とファンに質問を投げかけ、理由を説明していった。
「未決勾留で裁判の公判を待っている拘置所でもそうなんですけど、部屋に錆びた鏡、露骨に飛び出た便器と畳。そこにカレンダーもあったんですよ」
さらに「頭が悪いやつらばかりだった」といい、「まだ暴走族が抜けてないチンピラみたいなやつが多い中二病みたいな世界なので、そういうやつってカレンダーに落書きしてるんですよ」と振り返る。
しかし懲役になると塀の中の層が変わると語った。「懲役に行くと急に大人の世界。カレンダーに落書きがしてあっても、年寄りくさい。『忍耐』とか『我慢』とかの落書きが多い。1日に何度も見るんですよ」とカレンダーとの関係を明かす。
苦い思い出もコミカルに振り返った。瓜田は刑務官に腹が立ち、引きずり回してしまったという。「10人ぐらいの警備員が飛んできて押さえつけられた。(自分が)ガリガリだったのでひょいっと持ち上げられちゃって、僕が殺されそうになった(笑)」と語った。
当然瓜田は「懲罰」行きに。
「夕方の5時に工場作業が終わって、房に帰るんですけど、そこから普通は余暇時間が2時間ある。懲罰はそういうのが全部ない。本当に精神と時の部屋みたいな無音なところで、安座で20日くらい過ごしました。7日間とかだったら耐えられる。本当に耐えられないんですよ。
家族のことを思い出しても、これからのことを考えても1日がひたすら長い。闇の中にいるような感覚になるんですけど、それでも朝起きて生きてるわけですから、1日をマイナスにしたくなくて。今日1日人生で無駄だったと思ったら自分たちを全否定することになる」
「ポジティブに生きたい」と願う瓜田。懲罰房にもカレンダーがあった。「俺がいたところは長野の松本少年刑務所。そこといえば『松本市立旭町中学校 桐分校』(更生の一環で受刑者が学習をできる刑務所のなかの公立中学校)がある。僕の懲罰部屋はそこに通った先輩たちの部屋が隣にあった。そこのカレンダーにはことわざだったり難しい言葉が書いてあるんですよ。1日がつまらなくても、『今日は先輩こんなこと書いてるんだ』となる。忍耐力との戦いなので結構その言葉たちと向き合った」と明かした。