映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』（6月30日公開）の完成披露舞台あいさつが31日、都内で行われ、伊藤沙莉、竹野内豊、メガホンをとった内田英治監督、片山慎三監督、主題歌「ハイボールブギ」を歌うDa-iCEの工藤大輝が参加した。

『ミッドナイトスワン』の内田監督、『岬の兄妹』の片山監督がタッグを組んだ本作。新宿ゴールデン街にある小さなバーで働きつつ、探偵としての顔を持つマリコが、自称忍者の恋人とともに依頼者の事案を解決するため奔走する姿を描く。

　主題歌「ハイボールブギ」の作詞作曲した工藤は、「個人として映画の主題歌を書き下ろすのは初めてでした。どうやっていけばいいのかという気持ちを抱きながら本作を拝見した」といい、「映画から“ポジティブなカオス”を感じた。カオスな楽曲にしたかったので曲調を変則にしたり、歌詞の内容や入っている音にカオスを感じられるように作り上げていった」と説明した。

　伊藤と竹野内の演技について聞かれると、申し訳なさそうな顔をして「（楽曲の）ヒントを掴んでいくのに必死で、あまり記憶がない（笑）」と素直に告白。「作品はオフラインで拝見したのですが、まだ完成しておらず。みなさんと一緒に完成した作品をみたいなって思っているくらい」と語った。

　主題歌をDa-iCEに指名したのは内田監督という。「スタッフと話し合って、この映画からイメージされる人ではなく、逆に意外性な音楽を作っている方に頼みたかった」と話し、完成した主題歌を聞いて「こういうのがくるんだって意外性があった」と意図した通りになり、満足そうにほほ笑んだ。

　伊藤も「主題歌めちゃくちゃすてき。最初に聞いたときはしびれた。すごく好きな曲調で、読めない感じがすきです！」と絶賛。工藤は「踊りやすいようにシンプルなダンスもあるので、みなさんやっていただきたい。グラスを持ちながらの振り付けなので、晩酌ついでに（笑）」とアピールした。