子供の食育改善を ギール里映氏と西村修の異色タッグが呼びかけ
一般社団法人食べるトレーニングキッズアカデミー協会(食べトレ協会)代表理事のギール里映氏と文京区議会議員でプロレスラーの西村修(47)が食育の推進に取り組んでいる。食事の欧米化が進む中、日本人の原点である和食やオーガニック中心の食事を取り戻そうという試みで、2人は啓蒙活動を活発化させている。
「健康に気をつけている人を認めて欲しい」
一般社団法人食べるトレーニングキッズアカデミー協会(食べトレ協会)代表理事のギール里映氏と文京区議会議員でプロレスラーの西村修(47)が食育の推進に取り組んでいる。食事の欧米化が進む中、日本人の原点である和食やオーガニック中心の食事を取り戻そうという試みで、2人は啓蒙活動を活発化させている。
2人は3日、東京・渋谷で食事会を開催。集まった20人の参加者と、食育について議論した。
日本人の食卓の欧米化が進んで久しい。朝食の米はパンに代わり、肉や乳製品を中心とした料理が皿に並ぶ。一方で、世界では逆に和食を食事に取り入れ、その価値を認める流れが進行している。ベジタリアンやビーガンなど、野菜を積極的に摂取するという動きも強い。
食事を見直し、健康への意識を高めるべく、ギール氏と西村はタッグを結成した。ギール氏はラジオやメルマガ配信などで食育を主張し、西村は議員として行政に働きかけを行っている。支援者は右肩上がりに増え、すそ野は確実に広がっていることを実感している。
それでも、まだまだ十分ではないとの思いがある。
「健康に気をつけている人が一部のオタクみたいに見られている。そうじゃなくて、『あの人頑張ってて素敵だよね』って認めて欲しい」とギール氏は訴えた。
子供の成長に大きな影響を与える給食についても、問題点を指摘した。
「いろいろありますよ。小麦とか、農薬の問題とか、添加物の問題とか。子供たちが食べるものは一番いいものであって欲しい。なんでそこに大事な予算が投入されないのかと思いますね。食材がそもそも持っている自然の力、生命力を取り入れないと、人間って元気になれないんですね」
西村「私は政治の力を使って動かす」
西村も思いは同じだ。新日本プロレスの若手時代、がんにかかったことは有名。その直前の数年間、米国で肉食中心の食生活を送っていた。
西村は、がんをきっかけに食事を徹底的に見直し、病魔を克服する。議員になってからは、自ら玄米や魚を主食としながら、学校給食の改善や地産地消などに取り組み、食事による体質改善を訴えている。2年前からは、文京区の小中学校の給食に「和食推進の日」を導入。食の欧米化にストップをかけ、日本人の本来あるべき食生活を取り戻そうとしている。
2人は今後も、食の原点に立ち返った行動を続けていくとしている。
西村が「私は政治の力を使って動かす。先生は先生で、いろんな組織がある。そこから全国各地のネットワークで指導してもらう。ある種、同じ活動ですよね。食育改善運動。私もそれをさらに強くしていく」と言えば、ギール氏も「政治のところの力が非常に大きい。(西村と)思い、ゴールは同じ。こちらが応援できることはさせていただきたいですし、私たちも応援いただきたいこともいっぱいある。食を通して子供たちの未来を変えていく」と呼応した。
異色タッグで啓蒙活動を行っていくつもりだ。