神田コウヤ、被弾し出血のピンチも判定勝ち 感極まる「負けるわけにはいきませんでした」【RTU】
ROAD TO UFCシーズン2(中国、UFCパフォーマンス・インスティチュート上海)が27日、行われている。フェザー級トーナメントでは、神田“Bushido”コウヤ(パラエストラ柏)がイーブーゲラ(中国)に3-0の判定勝ちを収めた。
最終Rは「玉砕覚悟で挑みました」
ROAD TO UFCシーズン2(中国、UFCパフォーマンス・インスティチュート上海)が27日、行われている。フェザー級トーナメントでは、神田“Bushido”コウヤ(パラエストラ柏)がイーブーゲラ(中国)に3-0の判定勝ちを収めた。
まさに死闘だった。最終Rではガードする腕を上げることができない。それでも被弾覚悟で最後まで前に出て攻め続けた神田が勝利を手にした。
入場時には口元が緩む瞬間もあった。かなりリラックスしている様子でケージイン。体調は良さそうだった。
ゴングが鳴ると、いきなりタックル。ケージ際の攻防に。得意の肘を狙っていく神田は力を抜きながら相手をコントロールしていった。その後、カウンタータックルでテイクダウンを奪いグラウンドの展開に。1Rは完全に制していた。
2R序盤はジャブ、ワンツーのコンビネーション攻撃で組み立てていくが、距離を取る戦いをするイーブーゲラに攻めあぐねていた。残り1分になると神田はタックルを仕掛けるがテイクダウンはできず、離れ際に相手の左フック、右アッパーのコンビネーションを被弾し、出血してしまった。それでも残り30秒でタックル。テイクダウンを奪っていた。
「攻めるよ、大丈夫。問題ない」とセコンドに励まされ、最終Rへ。このラウンドは神田の気持ちが表れていた。しつこくタックル。プレッシャーをかけ、パンチを放っていく。相手が攻撃を嫌い離れると走って追っていった。残り2分を切るころには肩で大きく息を吸うほどスタミナがなくなっていた。それでも最後までパンチを出し続けたのは神田だった。結果は3-0(30-27、30-27、29-28)の判定勝ちだった。
判定を聞き、感極まる神田。インタビューでは「まずは対戦していただいたイーブーゲラ選手、会場を盛り上げてくれた中国人のファンのみなさんありがとうございます」と感謝。さらに「いろいろな手続きをへて上海まできたので、負けるわけにはいきませんでした。最後は玉砕覚悟という言葉が日本にはあるんですけど、そのような覚悟を持って3R目に挑みました」とマイクした。