LGBTQカップルが『新婚さん』に出演 出会いはパーティー「追いかけて声をかけたのが始まり」
お笑い芸人の藤井隆とタレントの井上咲楽が司会を務めるABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』(日曜午後0時55分)の6月4日放送回に、フランスで結婚したLGBTQカップルでバレエダンサーの竹田純さんとインテリアデザイナーのクリスさんがテレビ初出演する。このたび、竹田さんのコメントが解禁となった。
バレエダンサーの竹田純さんとクリスさんのカップル
お笑い芸人の藤井隆とタレントの井上咲楽が司会を務めるABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』(日曜午後0時55分)の6月4日放送回に、フランスで結婚したLGBTQカップルでバレエダンサーの竹田純さんとインテリアデザイナーのクリスさんがテレビ初出演する。このたび、竹田さんのコメントが解禁となった。
出演する竹田さんは、2000年から東京バレエ団に所属後、03年に渡仏。2年間、パリでクラシックバレエ、コンテンポラリーダンスを学び、その後フランス国立リモージュ・オペラ劇場、スロバキア国立劇場、オランダ国立劇場などのバレエ団に所属。現在は指導者としてもテレビや雑誌などで活躍するほか、SNSでわかりやすく効果の高いエクササイズを発信している。
お相手のクリスさんは、リトアニアの建築系の大学を主席で卒業すると、EU建築コンペティションで1位になり、日本の建築事務所のオファーで11年に初来日。その後、世界的なシェアオフィス運営企業weworkで、チーフデザイナーを勤めた後、フリーのインテリアデザイナーとして活動している。
番組出演を果たした竹田さんのコメントは以下の通り。
――出演を決めた理由は。
「幼い頃から『新婚さんいらっしゃい!』の幸せそうなカップルのトークが面白くて、大好きな番組のひとつでした。ただ、自分とは縁がない番組だなと思っていたんです。でも、パートナーとの結婚話が出始めた2~3年前から、私は覚えていなかったのですが、パートナーにぼそっと、『新婚さんいらっしゃい!』に出られたらな~と言っていたそうで……。それが今回、フランスで大好きなパートナーと結婚をすることが叶(かな)い、『あの憧れの番組に私も出られるのでは?』と、真っ先に思いだしていたのが『新婚さんいらっしゃい!』。そしてインスタライブでフォロワーさんに『新婚さんいらっしゃい!』にぜひ出てほしいとおすすめをされた矢先に出演が叶い、とても嬉しかったです! 私のひとつの夢を叶えることができました」
――スタジオの収録はいかがでしたか。
「めちゃくちゃ緊張しました。クリスと2人でテレビで出るのが初めてでしたし、今までの複雑な想いもある自分の人生について話す機会を得たことも緊張をした理由です。クリスも、クリス自身として初めてのテレビ出演、しかも日本語で自分のことを話すということにとても緊張したそうです。印象に残っていることは藤井さんがとても真面目に受け答えしてくれたこと。昔から笑いアリのハッピーな番組だからお笑いっぽい感じのほうがいいのかな……と思っていたら、藤井さんは、私たちの話を笑いにせずに、本当に真面目に聞いてくださって。それがとても嬉しかったです。咲楽ちゃんはLGBTQのことについて、前向きに真剣に質問してくれたことが印象に残っています」
――家族はどういう反応でしたか。
「姉はとても喜び、母はただ黙って聞いてくれました。父はまだ受け入れてはくれていません。母は、父の受け入れない姿についても何か言いたそうですが、私へ話してはくれません……。クリスの両親は、テレビ出演に関してとても喜んでくれたそうです」
――2人の出会いは。
「友だちの誕生日パーティーに、お互い女友達と参加していました。そのパーティーでクリスが立ちあがったときに、とても輝いていた彼を見て、私がひとめぼれ。クリスが立ち上がったのをチャンスとばかりに追いかけて声をかけたのが始まりです」
――視聴者の方へメッセージをお願いします。
「私たちはフランスで結婚という夢を叶えることができました。私たちと同じような夢を持っている方、同性同士というわけでなくても結婚に障害がある方、そんな方々に私たちの経験や話を通して、夢は必ず叶う!と信じる力になれればうれしいです。そして、番組を通して、性別に関係なく『結婚は愛のシンボル』であり、『結婚ってすばらしい!』ということが、多くのみなさんに伝わったらいいなと思います。
今、日本では同性同士では結婚できません。でも、私たちは幸運にもフランスで結婚することができました。結婚式で立会人を務めてくれたフランスの公的機関の女性が、『私たちの国はどんな宗教の人でも、どんな人種の人でも、どんなセクシュアリティの人でも受け入れます』と言ってくれた時、2人ともすごく感動しました。いつか日本でも、性も文化も宗教も超えて、愛する者同士を当たり前に受け入れられる社会になれたらうれしく思います。
私たちのように同性同士のカップルを珍しいという目で見るのではなく、性を通り越して『とても幸せそうなカップルだな』と普通に見てもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。どんな人でも、同性でも異性でも結婚は祝福されるべきことだと思います。そして、今私たちはあきらめていた『結婚』という夢を叶えることができてとても幸せです。みなさんも、どんな障害があっても信じ続ければ『結婚』できるはずです。結婚って本当にすばらしいですよ!」