NEWSが野外フェスに初参戦「20年続けたから呼んでもらえた」 東京で3万人が熱狂

都市型野外ロック・フェスティバル『TOKYO&OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL』の東京公演が5月20・21日に、東京・新木場の若洲公園で行われた。5人組ロックバンド・キュウソネコカミのステージで幕を開けた公演には、シンガー・ソングライターの優里や、人気バンドのMrs. GREEN APPLEなどが出演し、会場を盛り上げた。

初めてフェスに参加したNEWS【写真:(C)METROCK 2023/ Photo by 岸田哲平】
初めてフェスに参加したNEWS【写真:(C)METROCK 2023/ Photo by 岸田哲平】

山下、錦戸脱退の後、「イチゴのないショートケーキ」とやゆされたことも

 都市型野外ロック・フェスティバル『TOKYO&OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL』の東京公演が5月20・21日に、東京・新木場の若洲公園で行われた。5人組ロックバンド・キュウソネコカミのステージで幕を開けた公演には、シンガー・ソングライターの優里や、人気バンドのMrs. GREEN APPLEなどが出演し、会場を盛り上げた。(取材・文=西村綾乃)

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 1会場に3つのステージを設置した今回のフェスでは、コロナ禍にはできなかった「声出し」が解禁されたこともあり、ファンはアーティストのコール&レスポンスを楽しんでいた。初日のステージでは、結成35年を迎えたロックバンド、JUN SKY WALKER(S)が登場。ボーカルの宮田和弥が「失恋した10代のときに書いた」と明かした「声がなくなるまで」では、温もりのあるバラードをしっとりと聴かせたほか、代表曲の「歩いていこう」でファンと合唱するなどして一体に。終盤には客席に飛び込むパフォーマンスで、会場を揺らした。女性ボーカルグループ、Little Glee Monsterは美しいハーモニーが印象的な「Jupiter」を熱唱。初日の最後に出演したMrs. GREEN APPLEは圧巻のステージで、ファンを魅了した。

 2日目のステージには、活動20年目を迎えたアイドルグループのNEWSが初参加。オレンジ色のツナギに身を包んだ3人が、「楽しむ準備はできてるか?」とあおると、大歓声が巻き起こった。うれしそうにうなずいた3人は、手にしたウオーターキャノンをファンに向けると水を噴射。1曲目の「weeeek」から大盛り上がりになっていた。

 小山慶一郎が手を挙げれば、ファンも応戦。加藤シゲアキがジャンプすれば、会場も一緒に飛び跳ねた。NEWSファンだけではない、音楽ファンがひとつになった光景を目にした3人は、満足そうにハイタッチをし笑顔を爆発させていた。

 2003年の結成時は、山下智久を中心に錦戸亮らと9人でNEWSを旗揚げしたが、メンバーの脱退などが相次ぎ、“イチゴのないショートケーキ”と揶揄されたこともあった。加藤は「20年続けていたから、やったことがなかった野外フェスに呼んでもらえた」と感謝。小山も「アラフォーだけど、頑張ってます!」、増田貴久も「まだまだ若手には負けられない!」と意気込んでいた。

 最後に披露した「U R not alone」を歌う前、増田は「あなたは1人じゃないよ。頑張ってきた自分が、今の自分を見てくれているから。過去の自分は自分を裏切らない、そんなメッセージが込められた歌です」と説明。「僕はライブで歌うと毎回泣きます。でも今日は泣かないで歌います」と前を向くと、会場中から称賛の拍手が送られていた。大合唱で始まったステージでは、増田と小山が肩を組んで歌う場面も。マイクを通さずに、生声で歌を届けるなど全身で思いを伝える様子に、涙を流すファンの姿もあった。

 大阪公演は5月13・14日に行われ、全41組が出演。4万6000人を動員した。東京公演には40組が登場。3万人が声をからしていた。

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