【ラストマン】インフルエンサーの焦りや葛藤を描いた第5話 ネット戦慄「執念すごい」「凄まじい」

俳優で歌手の福山雅治が主演を務め、俳優の大泉洋が共演するTBS系連続ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(日曜午後9時)の第5話が、21日に放送された。今回はインフルエンサーの立場や心理が描かれ、話題となっている。

見合わせる護道心太朗(左=大泉洋)と人気料理系インフルエンサーの青嶌麻帆(=高梨臨)【写真:(C)TBS】
見合わせる護道心太朗(左=大泉洋)と人気料理系インフルエンサーの青嶌麻帆(=高梨臨)【写真:(C)TBS】

ラストで明かされたトップインフルエンサーの正体に「切ない」

 俳優で歌手の福山雅治が主演を務め、俳優の大泉洋が共演するTBS系連続ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(日曜午後9時)の第5話が、21日に放送された。今回はインフルエンサーの立場や心理が描かれ、話題となっている。

 同作は、脚本家・黒岩勉が描く1話完結の完全オリジナルドラマ。福山演じる全盲のFBI(アメリカ連邦捜査局)特別捜査官・皆実広見(みなみ・ひろみ)と、大泉演じる警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗(ごどう・しんたろう)がバディを組み、事件を解決していく。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 皆実は、相次いで派生している「インフルエンサーを狙った空き巣や強盗事件」に目をつける。その矢先、人気料理系インフルエンサーのナオン(わたなべ麻衣)が自宅で殺害された。第一発見者はナオンが所属するインフルエンサーマーケティング会社の社員と、同じく人気料理系インフルエンサーの青嶌麻帆(高梨臨)だった。

 ナオンはフォロワー数70万人で料理系人気ランキング2位。青嶌は「スパイスの女王」として現地までスパイスを買いにいくほどの本格派で、フォロワー数65万人の3位だ。2人をしのぐ1位は、娘に作るお弁当をアップしているシングルマザーのカナカナで、フォロワー数は90万人だという。

 皆実と心太朗は「顔出しNG」というカナカナにも面会を試みるが、体が弱いという母に代わり娘の中道雲母(平澤宏々路)と代理人弁護士の小久保桃子(近藤春菜)が応じる。皆実は雲母にあいさつすると握手をした。2人から事件当日のアリバイを聞くと、「カナカナが作ったお弁当」を雲母から受け取り、警察に持ち帰って味わうのだった。そんな中、青嶌が強盗におそわれ後頭部をけがしてしまった。

 捜査を進める皆実と心太朗、そして捜査一課主任の佐久良円花(吉田羊)は、ナオン殺害の犯人として青嶌を逮捕した。青嶌は、インフルエンサーを狙いストーカーまがいのことをしていた男の情報を調べて脅し、料理系インフルエンサーを襲うように指示していた。自身のナオン殺害を同一犯と思わせるためだ。さらに男に自分自身の後頭部を殴って逃亡するように指示していた。

 殺人の上に自作自演の強盗まででっちあげた青嶌の動機は、ランキングだった。2位のナオンは実は自分で料理を作っておらず、料理研究家を雇い自分で作ったように見せかけていた。さらに殺害されたナオンのフォロワー数が急増してしまったことから、自身も強盗に狙われることを思いつく。殴ることをためらう男に、「これで私はカナカナを超えられる」「こっちは命かけてインスタやってんだよ!」と迫る青嶌の顔は必死だった。

 殺人までおかし、「命がけのフォロワー数アップ」を目論んだものの、トップの座を取れない青嶌。「なんで私の料理じゃダメなんですか……寝る間も惜しんで、バズるレシピと映える料理を考えて作り続けました。だけど、お弁当を作るだけのカナカナとの差が縮まらない。気づいたらナオンにまで抜かれてた……」と嘆く。連行される際も、「最後にスマホ見せてください! もうちょっとでカナカナに勝てそうだったんです! 一度でもいいからトップになりたいんです」と、ランキングにこだわっていた。

 インフルエンサーの葛藤や執念にSNS上では、「怖いですね」「あの執念はすごい」「トップインフルエンサーになるために犯罪をも辞さないって執念が凄まじい。命かけてやってるって、本当にその通りなのが怖いや」「常に数字との戦いで心削られそう」といった声が。

 またドラマ終盤、カナカナの正体も判明する。毎日お弁当を作ってくれていたシングルマザーの母親は生活に疲れて家を出て行ってしまい、実際は雲母が自分でお弁当を作っていたのだった。皆実は雲母と握手した際、手のタコから雲母が自分でお弁当を作っていることに気づいていた。生活するお金を稼ぐため、そして母親がお弁当の投稿を見てくれているかもしれないという思いから、雲母は「カナカナ」を続けているのだった。この展開にも「カナカナさんの嘘が切ない」「切なすぎる真実」といった声が挙がっている。

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