5月に入り、気温も上昇。列島には初夏の陽気が訪れ、各地の公園などでは色とりどりの花が咲き、屋外でアクティビティーを楽しむ人も多いだろう。そんな中、ツイッター上ではとあるユーザーが見つけた1輪の花が話題を集めた。発見者のすずまり（@Suzumari_）さんに花を見つけた経緯とその後について聞いた。

　鮮やかな紫色の花がアスファルトから顔を出している。しかし、実はこの花、あへんなどの麻薬の原料となる種類のケシの花だった（あへん法によって栽培等が禁止）。見つけたのは関東のとある住宅地だったそうで、すずまりさんは、「買い物帰りに普段通らない道を通ったら通りすがりにみかけました。あれって思って引き返して確認しました」と、発見当時を振り返った。

　気づかずに通り過ぎてしまいそうなものだが、どうしてこの花がケシの花だと気づいたのだろうか？　実は以前、ツイッター上で同様の投稿を目にしたことがあったのだそう。今月1日にも別のツイッターユーザーが今回とは異なる場所で同じく紫色をしたケシの花を見つけたとツイートしており、その投稿を見かけたというのだ。「以前、ツイッターで見たから知ってる！　と思いました。紫系と花の模様でおぼえていました。後から知りましたが葉っぱのほうが確実に分かりやすそうな気はします」と見分けるポイントについて解説した。

　発見後、すずまりさんは近くの交番にケシの花が咲いていることを報告。「交番で写真をみせて相談しました。その後連絡先をきかれ、夕方には警察が保健所に連絡し、処分したと報告を受けました。もしまた見かけたら教えてくださいという話でした。違ったら申し訳ないんですが…とふわっとした相談だったのに交番では親切にしていただきました。スルーしないで交番行ってみてよかったです」とその後について語った。

　投稿は21日19時時点で1.7万件のリツイートと4.5万件のいいね！を記録しており、「わわわっ！これはマズいやつだ！！」「ケシって本当にそこら辺に生えてるんだな」「これと同じの近所にいくつか生えてたけどあかんやつなの！？」などと驚きの声が集まったほか、「見つけたら警察か保健所に連絡するのが望ましいそうです（自分で抜いてはダメ）」「子供が触って変なことならないことを願う」といった声も上がっていた。すずまりさんも「こんなにリツイートされたことはなかったのでびっくりしたけど、役に立つ話だったみたいでよかったです」と反響に驚きつつも、投稿の有意義さを実感していた。