松重豊、光石研が醸し出すリアリティー絶賛「かなう人はいない」 芝居は“阿吽の呼吸”

映画『逃げきれた夢』(6月9日公開)の完成披露舞台あいさつが17日、都内で行われ、主演を務めた光石研をはじめ、吉本実憂、工藤遥、坂井真紀、松重豊、メガホンをとった二ノ宮隆太郎監督が出席した。

舞台あいさつに出席した光石研(左)と松重豊【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに出席した光石研(左)と松重豊【写真:ENCOUNT編集部】

光石研は12年ぶりの映画単独主演

 映画『逃げきれた夢』(6月9日公開)の完成披露舞台あいさつが17日、都内で行われ、主演を務めた光石研をはじめ、吉本実憂、工藤遥、坂井真紀、松重豊、メガホンをとった二ノ宮隆太郎監督が出席した。

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 光石にとって『あぜ道のダンディ』以来、12年ぶりの映画単独主演。北九州の定時制高校で教頭を務めている中年男の末永周平が、人生の新たな一歩を踏み出すまでのおかしくも切ない姿を描く。

 主人公・周平の旧友を演じた松重は、プライベートでも光石と親交が深い。舞台あいさつ冒頭のあいさつでは、「30代のころから一緒に映画の現場にいまして。光石さんは常にその世代のベンチマーク、基準点。リアリティーで光石さんにかなう人はいないと思う」といい、「60代の生々しいリアリティーを投映したこの作品に、僕は一緒にいられて本当に幸せ」と語った。

 松重も光石も、九州出身。劇中では九州弁で会話するシーンも登場する。松重は「僕たち九州人は上京するとき相当気合を入れてくる。15年くらいは地元の言葉を標準語に翻訳してしゃべっている意識がある」が、「いつの間にか田舎の言葉を忘れ、ちやほやされる仕事でもあるし、調子こいた気分でいるところもある」と明かした。

 ただ、光石との会話は標準語ではなく、故郷の言葉を使用することが多い。松重は「光石さんとしゃべっていると地元の言葉でしか話さない。自分が何者でもなかった時代に一瞬でも戻れる部分がある」とほほ笑んだ。

 光石は、長年共演する俳優であり、友人もある松重について聞かれると、「松重さんとのお芝居は、読み合わせしたことないし相談もないけど、僕がパスを出すとうまくトラップして、また1番蹴りやすいところに置いてくれる感覚がある。阿吽(あうん)の呼吸で、やらせていただける」と絶大な信頼を寄せていた。

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