坂口健太郎主演の日本テレビ系ドラマ『Dr.チョコレート』（土曜午後10時）で新米刑事役を演じるのが27歳の俳優・青木瞭だ。『仮面ライダーセイバー』（2020年）では仮面ライダーエスパーダを演じ、現在、朝の情報番組『ZIP！』でもリポーターを務めるネクストブレーク候補だ。（取材・文＝平辻哲也）

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　本ドラマは謎めいた義手の元医者＝Teacher（坂口健太郎）と、天才的外科医の腕を持つ10歳の少女、Dr.チョコレート（白山乃愛）が6人の医療仲間“チョコレートカンパニー”とともに、ワケあり患者の命を救うエンタメ・ドラマ。

　青木の役はDr.チョコレートと何かと関わる「城南警察刑事チーム」の新米刑事・鳴沢翔役だ。「事件解決に向けて奔走する新米刑事の役なので、どこか“頑張っている”感もあり、自分とちょっと似たところはあるのかなとは思っています」と話す。

　撮影現場は和気あいあいで、撮影は順調なペースで進んでいる。

「主演の坂口さんが本当に明るく、場を和ませるのがものすごくお上手なんです。休憩中も誰に対しても別け隔てなく接する。尊敬というか、純粋にすごいなと思います。こういう方じゃないと、主役は務まらないんだろうなと思いました」

　刑事チームのリーダー格はお笑いコンビ・アルコ＆ピースの平子祐希。おしゃべり好きでクセ強のキャラだが、撮影がないときでも周囲を笑わせてくれるという。

「初めての共演ですが、一挙手一投足が面白いんです。撮影が終わっても、現場のマイクは生きているので、平子さんの言葉にスタッフたちがクスクス笑っているんです。楽屋でも、『俺、セリフをマジ覚えられん。無理。三行以上は覚えらんないから』と言っていて、撮影の直前までずっとおしゃべりしているんですけど、いざ本番となると、ビシッと締めてくれる。芸人さんって、すごいですね」

　青木は元サラリーマン。アルバイト時代を含めて5年間、営業畑で活躍。売り上げもトップクラスだった。トークには自信を持っており、『ZIP！』ではリポーターとしても活躍中だ。

「サラリーマンの経験が活かせている気がしますね。もし、やってなかったとしたら、ここまでは喋れなかったと思うんですよ。それでも、食リポは難しいです。食べてない人に、どうやってこのおいしさを表現すればいいんだろうと最初は苦労しました。ようやく1年かけてなじんできたかなとは思うんですけど、言葉や表現の勉強になります。自分の糧になっているんじゃないかなとは思っています」

　これまでの食リポで1番美味しかったのは、昨年のバレンタインの時期に放送された白いチョコケーキ。

「見た目もびっくりでしたが、味もびっくり。甘いものは大好きですね。1日3食スイーツでいいくらい。スイーツの知識は普通に人よりもあるとは思いますが、リポートする時は毎回、ぶっつけ本番で、口に入れた瞬間に思ったことを口にしています」

　3月24日には雑誌「TV LIFE」での連載エッセーに対談などを加筆し、撮り下ろしのグラビアを加えたパーソナルブック「初めまして、青木瞭です。」（発行元：ワン・パブリッシング）を発売するなど活動を広げている。

　目下、プライベートでハマっているのはゴルフ。始めてちょうど1年だが、ベストスコアは94で、コンスタントに100を切る腕前だという。「ゴルフって、センスと努力という気がしているんです。僕は、営業マンだった頃はお客様から、いろいろ言われてきたこともあって、メンタルが鋼なんです。そこが活かされているのかもしれない」と笑い。

　今後も、俳優業だけではなく、いろんなジャンルに挑戦していく考え。「今、一番やってみたいのはバラエティー。そのためには、本やネットからいろんな知識を取り入れています。日々、日々勉強ですね」。黙っていれば、完全に二枚目キャラだが、おしゃべりが大好きな元仮面ライダー俳優は、さらなる変身を見せてくれそうだ。

□青木瞭（あおき・りょう）1996年2月26日、神奈川県出身。2016年、「Boys Award Audition2nd」でBoys Award Audition賞受賞。17年に「劇団4ドル50セント」のオーディションを受け、劇団員に。18年、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで10代目手塚国光として出演。20年『仮面ライダーセイバー』では仮面ライダーエスパーダ（富加宮賢人）を務めた。そのほかの出演作に『真犯人フラグ』（21～22）などがある。