1本の電話が救った赤ちゃんの命 米国でコロナ感染した妊婦が小学校の先生へ助け求める
夫のマービンさんと小学生の息子・ジュニア君は新型コロナに感染していた
そして、ズリーさんとマービンさん夫婦とは保護者面談や電話で話したことがあるだけであったが、「お父さんは私のことをよく知りませんし、私もお父さんのことをよく知りません。こんなことをするのはクレイジーだと思いますが、検査を受けるまで、1、2日間赤ちゃんを預かりましょうか」と提案したのだ。
そしてマービンさんは、「オーマイゴッド、リラ先生、先生のことはよく知りませんが、信頼できることは分かっています。子供の命を預けることに信頼できます」と、リラさんに生まれてきたばかりのネイセル君を預ける決断をしたという。
その後、マービンさんと小学生の息子ジュニア君は新型コロナウイルスの検査を受けた結果、陽性と診断された。結果的にはリラさんの判断は正解だったのだ。
ズリーさんは何週間も状態が良くなく、危険な状態であったが、やっとのことで4月25日に退院したが、まだ陰性の診断は出ていない。最初に電話がかかってきてから1か月以上となるが、リラさんはフルタイムの教師、11歳の実の息子の世話をしながらも、まだネイセル君の世話をしているという。
リラさんは現状について、「いろんな方から助けを得ていて、そのおかげで助かっています」と話し、同僚からNPOに至るまで、この新しい生活を皆が助けてくれていると強調している。
リラさんによると、マービンさんとジュニア君は新型コロナウイルスの検査結果を待っており、ズリーさんは5月8日に再度検査を受けるようだ。
1本の電話から思いがけない展開に発展したが、リラさんの勇気ある決断が生まれてきたばかりの赤ちゃんの命を救ったのかもしれない。