HiHi Jets井上瑞稀は「周りを見る力、気遣いがすごい」 久間田琳加が明かす“リーダー力”

HiHi Jets(ジャニーズJr.)の井上瑞稀と久間田琳加がダブル主演を務める映画「おとななじみ」(5月12日公開、髙橋洋人監督)。4歳からの“おさななじみ”で、大人にはなりきれないハルと楓のラブコメ。2人が映画の舞台ウラを明かしてくれた。

映画「おとななじみ」でW主演を務めるHiHi Jets(ジャニーズJr.)の井上瑞稀(中央左)と久間田琳加(中央右)がインタビューに答えた【写真:(C)中原アヤ/集英社 (C)2023「おとななじみ」製作委員会】
映画「おとななじみ」でW主演を務めるHiHi Jets(ジャニーズJr.)の井上瑞稀(中央左)と久間田琳加(中央右)がインタビューに答えた【写真:(C)中原アヤ/集英社 (C)2023「おとななじみ」製作委員会】

ダブル主演「おとななじみ」 2人が明かす映画の舞台ウラ

 HiHi Jets(ジャニーズJr.)の井上瑞稀と久間田琳加がダブル主演を務める映画「おとななじみ」(5月12日公開、高橋洋人監督)。4歳からの“おさななじみ”で、大人にはなりきれないハルと楓のラブコメ。2人が映画の舞台ウラを明かしてくれた。(取材・文=平辻哲也)

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「おとななじみ」は幼なじみから24歳の大人に成長したハルと楓が主人公。互いに一人暮らしを始めたが、同じアパートの隣同士。楓は長年、片思いを続けているが、その気持ちは鈍感なハルにまるで届かない。そんな時、同じく小学時代からの幼なじみで成績優秀でやさしい伊織(萩原利久)からずっと好きだったと告白されて……というストーリー。

 中原アヤの人気コミックが原作だが、コミックを読んだ感想は?

「こんなにキュンキュンも入っていて、こんなに笑えて、こんなにむずがゆいというか、じれったいというか、全ての要素が詰まった作品だなと、すごくびっくりしました」(久間田)。

「自分が演じることは一旦置いといて、何で伊織と付き合わないんだろうって。絶対に伊織といた方が幸せになれると思ったんですよ。めっちゃ紳士だし優しいし、必要な要素全部がそろってますよね(笑)。それぞれのキャラクターもすごく魅力的ですし、会話のテンポ感がよく、男性も読みやすいなとすごく感じました」(井上)。

 楓はピュアでいちずな女の子。ハルは鈍感だけれども、憎めないキャラ。久間田が「応援したくなるような女の子だなと思いました」と言うと、井上は「僕はハルを“愛すべきバカ”って言っているんですけど、芯の通った人間ではあるなと思いますし、すごく魅力的。深めていくにつれて、ハルがどんどん好きになっていきました」と話す。

 久間田はコミック版の楓に合わせるために人生初のボブカットにも挑戦。「これが最初で最後になるかもしれないと思って切りました!すごく新鮮で、良いスイッチが入ったといいますか、楓を演じるぞ!と切り替えになったと思います」。井上は外見のイメチェンはしなかったが、「結構、(原作のハルと)似てる似てるって言ってくださる方がいたので、まんまです!」と笑い。

 そんな井上に対して、久間田も「ビジュアルも中身もハルそのままだなって。頑張って盛り上げてくださっている時と、だらーってしてるときのコントラストがすごくあって、それがよりハルっぽい」と話す。

 撮影中には、井上がハルを地で行くようなエピソードも。井上は「撮影で使っていた部屋は本当に隣同士のアパートの部屋だったけど、久間田さんがハルの部屋で撮影している間に、オレは楓の部屋でずっと寝ていた」といえば、久間田は「『ベッドあるから休も…ってもう寝てる人いるんですけど!?』って。撮影でもベッドに横になったことないのに、ずっと寝てて(笑)」。

 井上も、久間田イコール楓だという。「初対面のときからそっくりだと感じました。物事に対していちずに真っすぐ取り組み続ける姿勢というのは、ハルをいちずに思い続ける楓と共通する部分があるのかな。見ていて、すごいストイックなんです。ワンカット終わるたびに監督とディスカッションして、見習わなきゃと。本当にいい刺激をたくさんもらいました。一方、ちょっと不思議というか、天然で抜けていたりそういうお茶目な部分もすてきだった」と評する。

 井上はHiHi Jetsのリーダーでもある。久間田は「すごく気を遣ってくださる。『しんどい時はしんどいって言っていいんだよ』といったような。普段からグループでリーダーをされているからか、周りを見る力、状況を把握するのがすごい。目がいっぱいついてるんじゃないかなっていう感じでした」。井上は照れもあってか、「俺がちょっと気遣いをすると『やっぱリーダーだから周り見えてるわ!?』みたいなイジり方してくるんですよ、現場とかでも。だから恥ずかしい」と笑い。

映画「おとななじみ」のワンシーン【写真:(C)中原アヤ/集英社 (C)2023「おとななじみ」製作委員会】
映画「おとななじみ」のワンシーン【写真:(C)中原アヤ/集英社 (C)2023「おとななじみ」製作委員会】

井上瑞稀「自分らしく生きるのが大事」、久間田琳加「仕事がどんどん好きに」

 劇中のハルと楓は、自分自身を模索している段階。仕事などで悩んでいる人にアドバイスを求めてみた。

「僕も自分の人生においてまだあやふやですが、仕事はやっていくうちに好きになったものでもあるんですよ。自分も、小学生の頃は将来のことなんて、正直わからなかったし、焦る必要はないんじゃないかな。自分らしく生きるのが大事だと思います」(井上)

「私も小学校6年生の時に芸能界に入ったのですが、当時はバレリーナになりたかったんです。週6回教室に通っていたんですけど、中学生で両立が難しくなって、お仕事の方を選びました。私も今やってる仕事がどんどん好きになりました。だからこそモデルの仕事も好きだし、女優業も好きだし、テレビも好きだし。好きな気持ちを忘れないままいれたら良いなと思います。興味があることや好きなことが、一番楽しくお仕事できるんじゃないかなと思います」(久間田)

 井上に「HiHi Jetsのメンバーの中でハルっぽい人、伊織っぽい人は?」と聞くと、「ハルっぽい人はやっぱり俺ですかね、だらしないところが。伊織っぽい人は作間(龍斗)ですね。すごい機械に詳しいので、何かを新調するときは全部作間にお願いしている。作間もちょっと変わってるので、伊織とはまたちょっと違うんですけど、でも強いて言えば、作間ですね」と話す。

 映画では大人になりきれない主人公たちが描かれるが、「僕は何も変わらずにきましたね。自分の中ではポジティブに捉えている。童心を忘れずにっていうのは、今後歳を重ねていく上でも大事にしていきたい」と井上。それでも、大人になったと思う瞬間はあるそうで、「弟、いとこにお年玉をあげるようになりました。あげたくなかったんですけど、本当は……(笑)」。

 久間田は「現場で年下の方がいらっしゃった時や、スタッフの同い年だった時に大人になったと感じます。小さいときから業界にいたので、今までは全員先輩だったんですけど、意外ともう歳を重ねちゃっているんですけど…! みたいな感じでびっくりする時はありますね」と話す。2人が等身大の主人公を演じたラブコメは幅広い年齢層が楽しめる作品になっている。

□井上瑞稀(いのうえ・みずき)2000年10月31日生まれ。神奈川県出身。09年にジャニーズ事務所に入所。15年に結成された「HiHi Jets」のメンバーとなり、リーダーを務める。

□久間田琳加(くまだ・りんか)2001年2月23日生まれ、東京都出身。12年にデビュー。モデルとして活躍するだけではなく、女優・タレントとして活躍中。

※高橋洋人監督の「高」ははしごだか

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