「母の日」鉢植えの人気高まる 「育てることが好きなお母さんにはお勧め」 長く鑑賞できるメリットも

5月14日は母の日。年に1回、花束とともに感謝の言葉を伝えたい。でも、どんな花を贈ったらいいのだろうか。今年のアレンジメントの傾向は? 今年で創業70周年を迎えた花キューピットの担当者に聞いた。

1年に1回、お母さんに感謝を伝えよう。今年は鉢が人気に【写真:インターネット花キューピット提供】
1年に1回、お母さんに感謝を伝えよう。今年は鉢が人気に【写真:インターネット花キューピット提供】

アレンジメントの人気は「デザイン・色」を重視

 5月14日は母の日。年に1回、花束とともに感謝の言葉を伝えたい。でも、どんな花を贈ったらいいのだろうか。今年のアレンジメントの傾向は? 今年で創業70周年を迎えた花キューピットの担当者に聞いた。

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「母の日」にカーネーションを送る習慣は、米国が発祥とされる。20世紀初頭、ウエストバージニア州の女性が、亡き母をしのぶ会を教会で開き、母の好きだった白いカーネーションを参列者に配った。この日が5月の第2日曜日だったことから、1914年に米国全土で「母の日」が制定された。

 花を贈るとき、まず決めるのは、どんなスタイルで送るかだ。「インターネット花キューピット」が4月12日に実施した「母の日に贈りたいプレゼント」に関する調査によると、贈りたい花ギフトの形は、アレンジメント(37%)、花束(35%)が拮抗し、鉢植え(25%)が続く。花瓶に生け直す必要がなく、そのまま飾ることができるアレンジメントが人気を集めている。

 一方で、「今年ならではの傾向としては、鉢植えの人気が昨年以前より高まっています」と担当者。アレンジメントや花束のように花の種類は選べにくいが、切り花を使った花ギフトではできない植物を育てる楽しさや、長く花を観賞できるなどのメリットがある。

 鉢植えが人気になった要因はコロナ禍の影響もある。矢野経済研究所の調べによると、ここ3年ほどのコロナ禍で花ギフトは増加。花ギフト市場は、コロナ前の2019年に1420億だったのが、20年が1850億、21年2000億、22年見込みは2100億と、上昇の一途をたどっている。

 花に慣れ親しむ人が増え、少し手間のかかる鉢植えへの抵抗も少なくなったようで、「花をもらったり飾る機会が増えたりして、花が身近になったことも大きい」と前出担当者。アレンジメントや花束は毎年送っているという人は、鉢植えに変えてみても喜ばれるかもしれない。「育てることが好きなお母さんにはお勧め」だ。

 花の種類もバラエティーに富んでいる。定番は赤いカーネーションだが、花の種類や色にルールは特にないという。同調査でも、花のギフトで重視することについては、「花の種類」(26%)「価格」(24%)よりも、「デザイン・色」(28%)が上回る傾向になっている。

「今年人気があるのは『華やかなアレンジメント』です。ピンクのカーネーションをメインに、紫のスターチスがアクセントになっています。カラフルで豪華な見た目が人気の理由だと思います」

 カーネーションの種類は濃ピンク、薄ピンク、1本が枝分かれして複数の花がついているピンクスプレーカーネーション、グリーンスプレーカーネーションなど豊富。ボリューム感もあり、全体のバランスで温かみのある印象を与える。日ごろ口に出せない母への感謝のメッセージを添えれば、心に残るプレゼントとなりそうだ。

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