安藤サクラ、映画『怪物』オファーに即答できなかったワケ「ものすごくハードルが高かった」

俳優の安藤サクラが8日、都内で行われた是枝裕和監督の最新映画『怪物』(6月2日公開)の完成披露試写会に出席した。

完成披露試写会に登壇した(左から)柊木陽太、黒川想矢、安藤サクラ【写真:ENCOUNT編集部】
完成披露試写会に登壇した(左から)柊木陽太、黒川想矢、安藤サクラ【写真:ENCOUNT編集部】

映画完成の今は「出演を悩んでいた自分を「一発殴ってやりたいような(笑)」

 俳優の安藤サクラが8日、都内で行われた是枝裕和監督の最新映画『怪物』(6月2日公開)の完成披露試写会に出席した。

『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールを獲得した是枝監督、映画『花束みたいな恋をした』やドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』などの脚本を手がけた坂元裕二氏、そして音楽の坂本龍一氏と映画界のレジェンドたちが集結した本作。

 大きな湖がある郊外の町を舞台に、息子を愛するシングルマザー、生徒思いの教師、無邪気な子どもたち、さまざまな登場人物の食い違う主張が社会やメディアを巻き込み、大事になっていく……というストーリー。

 主演の一人である安藤は、シングルマザー役。出演オファーは映画『万引き家族』(2018年)から「そんなに時間がたっていなかった」とし、「こんなにも早く監督から声がかかるとは思っていなかったので、ものすごくうれしかった」と喜び。しかし、その一方で「監督の現場に戻ること、坂元さんの脚本であることは、私にとってものすごくハードルが高く感じてしまって、長いことおじけておりまして。なかなか覚悟を決められない時間が割と長くなってしまった」とオファーに即答できなかったことを明かした。

 映画が完成した今は、出演を悩んでいた自分を「一発殴ってやりたいような(笑)。本当に参加できてよかったなって。想像をはるかに超えた作品に出させていただいて、『怪物』に参加した一員ではなく、この映画を見た一員として、この映画に感動して涙が止まらなかったです」と伝えた。

 この日はそのほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、中村獅童、脚本の坂元氏、是枝監督も登壇。冒頭、司会者が「『怪物』の仲間たちに拍手をお願いします」と話すと、安藤は「仲間たちと言ってくれて、ギュンときちゃって、2人(黒川と柊木)を見ていたら泣きそうになった」と瞳を潤ませていた。

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