山本アーセン、復帰までの2年9か月 暗かった道のり「生きてる理由が分からなかった」
2年9か月ぶりの復帰戦となった山本アーセンが伊藤裕樹(ネックス)に3-0の判定勝ちを収めた。アーセンが2019年6月2日以来、1434日ぶりの勝利を試合後会見で振り返った。
「アーセン」は日本のツイッタートレンド1位「試合終わらせなくて、本当にサーセン」
格闘技イベント「RIZIN.42」(2023年5月6日、東京・有明アリーナ=ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)第3試合、フライ級(61キロ) RIZIN MMAルール 5分×3R
2年9か月ぶりの復帰戦となった山本アーセンが伊藤裕樹(ネックス)に3-0の判定勝ちを収めた。アーセンが2019年6月2日以来、1434日ぶりの勝利を試合後会見で振り返った。
今までの姿はもうなかった。1Rから主導権を握り、相手の打撃を完全に封じ込めた。グラウンドでもコントロールする姿も印象的だった。
2年9か月ぶりの復帰戦が終わり、アーセンは「やっとゆっくり寝れるような気がしますなんか、ちょっとした呪いが溶けたような気がします、良かった」と胸をなで下ろす。
自分の望むような結果ではなかったというが、「今まではファイターとしての発見がなかった。今回は発見がいくつかあった。明確に目標が見えて、試合で勝ったというよりも俺まだ強くなれるって本当にそっちの方にうれしさを感じています」と笑顔だった。
復帰まで2年9か月。その時間は「生きてる理由が分からなかった」ものだと語る。
「何の目標がなくて、刺激がなくて。自分は小さいころからレスリングでトーナメントとか世界選手権とかいつも目標があった。それ(何も目標がない)が当たり前になっていって、当たり前になるのもつらかった。なんか刺激がなかった。ギリギリ救われたなって。今、すごい生きている感じがします」
アーセンの勝利にネットは歓喜。「アーセン」は日本のツイッタートレンド1位だった。それについて問われると「試合終わらせなくて、本当にサーセン」と笑顔になった。
大事な勝利は1434日ぶり。勝利の味を聞かれると「良かったマジで良かった。そう考えると長かったっす。本当に良かった~、良かった! これからそれをどんどん短くしてきます」とかみしめていた。