コロナ禍で一変したニューヨーカーの暮らし(前編) 外出規制で進むオンライン交流
外出規制で生まれた新しい交流の形
世界中から様々な人々が集まり、独自の文化を発信するニューヨーク。バーやレストランが常に多くの人で賑わうアクティブなライフスタイルが外出規制で奪われてしまった。
そんな中、友人や家族と連絡を取る手段としてSNSや通話アプリへの需要度が増している。中でも、セミナーや会議をオンラインでする際に活用されてきたZoomやFaceTimeを使った「オンライン飲み会」が日本と同様に広まっている。
元々、多くの会社員が在宅勤務になったことで需要が増したZoomだが、プライベートで活用する人が急増。「今週末はZoomで飲み会をしよう」とお互いの顔を見ながらお酒を片手に近況を語り合ったり、Zoomデートを楽しむ人も多い。さらに、フェイスブックなどでDJが音楽を流し、コメント欄で交流する「オンライン・パーティー」や一緒に映画を観る「オンライン映画鑑賞会」なども人気が出ているようだ。
在宅勤務でたまったストレスもオンラインで発散
在宅勤務が増えたことで運動不足解消も大きな問題。外でジョギングするにしてもマスク着用が煩わしかったり、感染の不安もあるため、オンラインのダンスやSNSなどを使ったグループ・エクササイズの需要も増している。
在宅勤務を続ける筆者も運動不足解消のため、イスラエルのダンスカンパニー発祥のメソッド・ダンス「Gaga(ガガ)」のオンライン・クラスを受講してみた。1回5~10ドル(約531円~1062円)程度寄付ベースでの予約制レッスンはZoomを使って行われ、自分の好きな時間帯とインストラクターに合わせて参加できる。世界各地でショーを行うカンパニーで活躍するインストラクターのレッスンを受けられるのも魅力。
1度に世界中から100名以上が参加するため、自分の姿が画面にさらされる心配もなく、気後れすることなく取り組めた。1回30分のクラスは、ストレッチ効果もあって精神的なリフレッシュにも繋がる。ダンススタジオには足が向かない初心者でもオンラインなら挑戦しやすいだろう。新しい事に挑戦する良い機会かもしれない。