城戸康裕、格闘技特有の過激な煽り文化に苦言「大谷翔平選手は絶対しない」「何とかしないと」
格闘技イベント「RIZIN.42」(6日、東京・有明アリーナ)の試合前インタビューが4日、都内で行われた。元K-1ファイターでRIZINデビュー戦の城戸康裕が昨今の煽り(あおり)文化へ苦言を呈した。
RIZINデビュー戦を前に“演説”
格闘技イベント「RIZIN.42」(6日、東京・有明アリーナ)の試合前インタビューが4日、都内で行われた。元K-1ファイターでRIZINデビュー戦の城戸康裕が昨今の煽り(あおり)文化へ苦言を呈した。
今回、69キロ契約で木村ケルベロス颯太と対戦する城戸は、3週間で13キロの減量に挑んでいる最中だ。それでも調子は良さそうでこの日もいつも通りじょう舌だった。
減量が1番の敵だったといい「K-1時代に10日前オファーというのがあった。今回は82キロから69キロに減量。これはやるしかねぇと気合いです。もう後は、水抜きで余裕です」と振り返る。
対戦相手の木村はそんな城戸に対し、ポテトチップスと清涼飲料水を飲む写真をツイッターで見せつけ、あおる。この行為に対し「全然何も思わない」と言いながらも煽り文化へ見解を明かした。
「あの僕、本当に思うんですけど、対戦相手の選手が何でおれに怒っているのかが全く分からない。俺がまず何をしたと。俺は試合が決まっただけ。相手とは何の因縁もないわけですよ。なんで俺怒られてるの? って思って。
もっと言っちゃうと年齢も18個違うんですよ。彼がまだ生まれる前から僕はもう格闘技をやっていて、最前線でやっているわけです。直接何かをしたわけではないですけど、僕は大先輩なわけですよ。例えばプロ野球で巨人軍の選手が明日対戦する広島のピッチャーに対して『お前の球なんか止まって見えんだよ! お前なんか早く引退してしまえ』と例えば言ったらブチギレられるし、たぶん出場停止になる。
ただなぜか格闘技ではこれが許されている。これがね、俺ね良くないと思う! 大谷翔平選手、イチロー選手、松井秀喜選手、中田英寿選手がこんなことをするかって言ったら絶対しないでしょ! これはね格闘技の闇だと思っている!」
さらに止まらない。
「こんなことで俺は伸ばしちゃいけないと思っている。魔裟斗さんだったり佐藤嘉洋さんに俺はちゃんと敬意をもって接してきた。『おい、武田幸三!』って言うわけない。俺はこれ(過激なあおり文化)を何とかしないといけない! 俺はそういうことを言ってる人は完全に無視。これが1番鎮火するかなと思う。
そもそも格闘技のこれわけ分からない! サッカー選手、野球選手は絶対しないでしょ。『野球、サッカー、格闘技』にするためにはここが重要。礼儀、礼節をちゃんとすればもっと大きなビジネスになる。俺が運営側に回ったら絶対そうする」
最後は「選挙演説みたいになっちゃった」と笑顔だった。