あわや大事故…深夜の高速で猛スピードの逆走車が突進「今思い出すだけでも震えます」
ゴールデンウイーク(GW)の連休中は、長距離ドライブに出る機会も多いだろう。楽しい旅行を満喫したいが、ヒヤリハット事例に遭遇することもある。無事故で、安心・安全に過ごすためには、危なかったケースを知っておくことも大事だ。高速道路での逆走や停止車両で肝を冷やしたオーナーに、恐怖体験を聞いた。
「あれは死ぬかと思った」 首都高であわや大惨事のピンチも
ゴールデンウイーク(GW)の連休中は、長距離ドライブに出る機会も多いだろう。楽しい旅行を満喫したいが、ヒヤリハット事例に遭遇することもある。無事故で、安心・安全に過ごすためには、危なかったケースを知っておくことも大事だ。高速道路での逆走や停止車両で肝を冷やしたオーナーに、恐怖体験を聞いた。
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深夜の関東地方の高速道路。ハイエースに乗っていた30代男性は、驚がくの事態に巻き込まれた。「数年前のことです。3車線の中央を走り、右カーブに差しかかるところでした」。目に入ったのは、追い越し車線をこちら側に走ってくる車。目を疑う光景に、「最初は反対側の車線だと思ったのですが、いや違うよな、と。一瞬の判断で左に寄りました」。逆走車だった。
カーブで交差する形になったが、無事に通過。幸いにも、他に走っている車はおらず、その場では事故は起きなかった。
男性は1人で運転していて同乗者はいない状況で、自分では通報できなかった。「心の余裕もなかったです。逆走車を目撃して1分ぐらいたってから、反対車線で恐らく覆面パトカーが猛スピードで走っていく様子を見ました。誰かが通報したのかもしれません」と振り返る。
「マジで怖かった。当てられるんじゃないかと。逆走車は120キロぐらい出ていたのではないか。相当速かったです」。命の危機を感じた。それに加えて、得体の知れない恐怖感だ。「何を目的として走っているか分からない。ぶつけてくるかもしれない」。言いようのない怖さに襲われたとのことだ。
ワゴンタイプのハイエースだけに、「正面からぶつけられてしまったら、即死だったと思います。そもそも、よけるために右カーブで左の車線に移動する運転自体もリスクです。もし自分が追い越し車線を走っていたら……。今思い出すだけでも震えます」と明かした。
「あれは死ぬかと思った」。別のベテラン男性ドライバーは、首都高でのある出来事を回想する。
走行車線を走っていたところ、カーブを曲がり切ったところで、突如、目の前に停止状態の車が。「必死に、右にハンドルを切ってよけました。一巻の終わりだと……」。一瞬の出来事だったが、どうやら故障や不測の事態によって止まっていたらしい。
「路側帯に寄らず、車線にそのまま止まっていて。三角表示板などのサインが置かれていなかったので、停車トラブルが起きた直後だったのかもしれません。カーブが終わるところだったので、気付きにくく、目の前に車が見えた時は本当に焦りました」。
普段は混む首都高だが、たまたま他の車が走っていなかった。男性ドライバーは「間に合わずに停止車両にぶつかるか、追い越し車線を走っている他の車に接触するか、そんな状況だったと思います。ブレーキを踏んでいたら激突すると直感して、すぐにハンドルを切ったことも、事故を免れたことにつながったのかもしれません。インプレッサだったから、すぐに切り返せたのもよかったのかな。本当に運がよかったです。若い頃に朝霧の中で、トンネルの前でスリップした経験はありますが、それより怖かったです」と語った。
近年はあおり運転・危険運転が社会問題化しており、気がかりなところはある。行楽シーズン、GWは家族などの同乗者を乗せてドライブすることが多い。より一層に運転マナーに注意したいところだ。逆走車との遭遇経験を持つ男性は「もし家族を乗せて事故と想像すると、ぞっとします。相手の問題があってこちらではどうしようもない部分もありますが、とにかく安全運転を心がけたいですね」としている。