AAA・與真司郎、アーティスト活動休止から1年4か月の本音「全部やめようとした」
5人組ダンス&ボーカルグループ・AAAの與真司郎(34)が4月22日から全国10都市を回る「與真司郎 TALK SHOW 2023」をスタートした。AAAの活動休止から約1年4か月。アーティスト以外のさまざまな活動を見せた與が今、考えていることとは?
今の自宅は海の近く プールは「自分だけで使ったのは年に1、2回くらい」
5人組ダンス&ボーカルグループ・AAAの與真司郎(34)が4月22日から全国10都市を回る「與真司郎 TALK SHOW 2023」をスタートした。AAAの活動休止から約1年4か月。アーティスト以外のさまざまな活動を見せた與が今、考えていることとは?(取材・文=平辻哲也)
21年12月にデビュー15周年を記念した6大ドームツアー(20年コロナ禍で中止になった)を終え、完全に活動休止に入ったAAA。與自身も6大ドームツアーをもって、アーティスト活動を休止し、トークショー、書籍執筆などさまざまな活動を見せてきた。
「自分は完璧主義者なところがあって、1回全部やめようと思ったんです。でも、エイベックスの方が『自分らしく、何かやりたいものやればいいじゃないか』と言ってくれて、確かにそうだな、と思ったんです。それでよかった。仕事をしないのは合わない。何かをしているっていうのが好きだし、目標がある中で生きている方が合っている」
7年前から拠点を構える米ロサンゼルスでも年の半分以上を過ごした。
「14歳から芸能界にいて、好きなことを仕事にしていた。芸能界以外は何も知らなかった。どこか居場所のなさも感じていたんです。アメリカに行ったら、一瞬で変わると思っていたら、そうではなかった。カルチャーは全然違うし、友達も全然できない。どこに行っても自分の居場所がない。そのときは(気持ちが)落ちました。最初の3、4年は向こうで日本人の友達をあまり作らなかったんです」
昨年3月放送の日本テレビ系『今夜くらべてみました』では、ロサンゼルスの自宅を公開したことも話題になった。
「あの家から昨年の秋に引っ越しました。今は海の近くです。プールは最初いいんですけど、自分だけで使ったのは年に1、2回くらい。あとは友達が入るみたいな感じ。そんなことは住んでみないと、分からないんですね。自分は失敗しないとダメな性格。失敗が当たり前と思ってるので、人生もリスクを取りまくってきた」と笑う。
ポジティブシンキングが與流。昨年は自身の生き方、考え方をつづったエッセー『すべての生き方は正解で不正解』も発売した。
「自分は暗い人間だと思われたことは1回もないと思いますが、もともとそんなにポジティブな人じゃなかった。悩む時期は結構、長くありました。AAAにいたときはメンバーが人数も多かったし、比べられる。それが10~20代の頃は正直しんどかった。今は、人と比べることはほぼなくなりましたけどね」と振り返る。
アメリカ生活を始めてからはメンタルヘルスの重要性にも気付かされた。
「アメリカ人は普通にメンタルヘルスを話題にすることが多く感じます。芸能人も普通にセラピーに通っていることを公言するし、そのことに誰もジャッジしない。これは衝撃でしたね。みんなオープンマインドだし、ポジティブな人も多い気がします。それは、普通に褒める文化というのもあるかもしれない。本当にやりたいことをやっている。あらためてメンタルヘルスは本当に重要だなと思っています。日本でも普通に話せる環境になれば、と思っています。それを知ったことで自分自身の人生も変わったので」
トークショーではトークを中心にゲーム、抽選会、質問コーナーなど盛りだくさんの内容になるそうだが、メンタルヘルスの話題も取り上げていくつもりだ。
「話すことは大好きなので、5時間くらいはしゃべれる。自分が最近ハマってるものなどを話したりします。今ハマっているのはホットヨガ。週に1回は絶対行くようにしてますね。今回のトークショーでは、熊本、岡山など普段回れない場所に行けるのも楽しみです」
アーティスト活動休止で新たに見えてきたものは何か。
「あらためて思ったのは自分が歌うこと、パフォーマンスすることが好きなんだなっていうこと。アーティストとして戻るときは心の底からファンのみんなと楽しめるんじゃないか。こういうことを伝えたいとかっていうのが見えてきたので、今が本当に楽しい。自分らしく生きていくことにしています」と語る。アーティスト活動の時期はまだ決めていない。
□與真司郎(あたえ・しんじろう)1988年11月26日、京都府出身。14歳でエイベックスに入り、2005年9月14日にAAAのメンバーとしてシングル「BLOOD on FIRE」でデビュー。2016年6月には初のソロ作品をリリース。2019年には、初のアリーナツアーを開催し、大成功を納める。そして2021年には、アーティスト活動休止前最後のアリーナツアーを開催。2021年3月からアパレルのみならず、雑貨、アクセサリー等、自身のライフスタイルを広く表現していくブランド「446 – DOUBLE FOUR SIX -」(ダブルフォーシックス)の立ち上げを発表し、ブランドプロデューサーとしても活躍。現在は日本とLAを拠点に活動中。