【らんまん】神木隆之介と浜辺美波の共演シーンの魅力 NHK「とにかく画面がリッチ」

俳優・神木隆之介が、主演を務めるNHKの連続テレビ小説『らんまん』(月~土曜、午前8時)。江戸末期に生まれ、激動の時代に、草花を愛し、夢に向かって人生をまっすぐに歩んだ植物学者・槙野万太郎(神木)の生涯を描くオリジナル作品。制作統括の松川博敬氏が取材に応じ、5月8日から始まる東京編(第6週以降)の見どころや主演の神木の魅力、将来、万太郎の妻となる寿恵子を演じる浜辺美波、さらに祖母・タキを演じる松坂慶子の魅力などを語った。

話をする万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)【写真:(C)NHK】
話をする万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)【写真:(C)NHK】

制作統括が明かす東京編の見どころと舞台裏

 俳優・神木隆之介が、主演を務めるNHKの連続テレビ小説『らんまん』(月~土曜、午前8時)。江戸末期に生まれ、激動の時代に、草花を愛し、夢に向かって人生をまっすぐに歩んだ植物学者・槙野万太郎(神木)の生涯を描くオリジナル作品。制作統括の松川博敬氏が取材に応じ、5月8日から始まる東京編(第6週以降)の見どころや主演の神木の魅力、将来、万太郎の妻となる寿恵子を演じる浜辺美波、さらに祖母・タキを演じる松坂慶子の魅力などを語った。

「東京編も豪華なキャストの皆さんがそろっています。万太郎も今までは高知の酒蔵の御曹司として守られていたプリンスでしたが、東京編では、市井の人たちと出会い、いろいろな経験をしていきます。上京して植物学という夢に向かって邁進する青春物語と並行して走るのが寿恵子さんとの恋愛軸。この2本柱が見どころ。浜辺さんが演じる寿恵子が本格的に登場します」

 万太郎は上京後、古い長屋で暮らし始める。

「万太郎が下宿する長屋の住人たちも個性豊かです。とても魅力的なチームワークになっています。あと植物学への道において、対立軸として大きな壁として立ちはだかるのが植物学教室の田邊彰久教授(要潤)。万太郎とのライバル対決も見どころです」

 神木は明るい性格とソフトな印象もあり天使と呼ぶ共演者もいる。松川氏に現場の神木の様子、魅力を尋ねた。

「現場で楽しくやっていて、場を盛り上げるというか……この人の近くにいたら何か面白いことがありそうと思わせる人。キャストやスタッフにいつも囲まれています。そうしたいい雰囲気が映像に表れていると思います。人を巻き込む魅力のある方で、モデルの牧野富太郎さんに通じると思います。ハードなロケ現場ですが、神木君が笑顔でいるのでキャストもスタッフもそれを見て頑張れています」

 続いて浜辺の魅力も聞いてみた。

「年齢は若いですが、すごく大人です。懐が深く、底知れぬ魅力があると感じます。神木さんのお芝居を受けて立てる年下の女性は、彼女以外は考えられませんでした。演じてもらう夫婦関係は、寿恵子が万太郎を尻に敷くというか、夫より上手なタイプ。そこを演じる懐の深さはとにかく頼もしいです。それでいてかわいらしい。寿恵子のキャラクター設定は『南総里見八犬伝』を愛読書とするなど物語にはまるオタク。万太郎の植物オタクと彼女の気質が共鳴して恋愛に発展します。浜辺さんのお芝居からも目が離せません」

 あらためて松川氏が感じる神木と浜辺の共演シーンの魅力を聞いてみた。

「とにかく画面がリッチ。うれしくなります。単純に絵柄を見た時にすごく豊かだなと思いますし、それを朝からお届けできるのはうれしいです」

 万太郎と寿恵子の恋愛の見どころはどうだろう。

「恋のライバルが現れます。寿恵子を見初めた実業家・高藤雅修(伊礼彼方)が登場します。大金持ちで権力もあり、寿恵子を自分の妻にしようとします。万太郎は植物学者として一人前にならないと寿恵子を迎えに行けないと思い一生懸命に頑張ります」

 万太郎の祖母・タキを演じる松坂慶子の迫力ある演技も好評だ。酒蔵を守るために厳しいことを言い、威厳も漂うが、一方で孫を守る優しいおばあちゃんの顔も持つ役を巧みに演じている。

「松坂さんはいつも『普段は優しいおばちゃんで、苦手な分野だわ』とおっしゃっていましたが、そこを監督がもっと厳しくとお願いしながらやりました。松坂さんは『新境地です。私はあまり強い女性ではないから憧れる』と話していました」

 最後に気になっていたことを聞いてみた。万太郎のモデルは植物学者・牧野富太郎。では、姉・綾(佐久間由衣)はモデルとなる人物はいるのだろうか。

「まず、この作品は、前提として牧野富太郎さんをモデルにしたフィクションであるということがあります。牧野さんは一人っ子ですが、牧野さんをモデルにした朝ドラをやるにあたり、私は企画のプレゼンで分かりやすく説明するために『これは学者版の坂本龍馬』と言っていました。常識にとらわれずに道を切り開いていった植物学者の物語だと。モデルと言えるか分かりませんが、そうした意味で綾のイメージは龍馬の姉・坂本乙女(おとめ)さんです。負けん気が強く、男気もあるとされる方です」

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