「いいお手本」 片側1車線の道路で大型車の前を走るロードバイクがSNSで称賛を集めたワケ

ゴールデンウイーク(GW)後半は、天気に左右される面もあるが、ドライブやツーリングにとって絶好の機会だ。車やバイク、スポーツ自転車でのお出かけを予定している人も多いだろう。ただ、近年は交通マナーの問題がたびたびクローズアップされている。数種類の乗り物が一緒に走り、交通量が多くなると、必然と事故リスクも高まる。スポーツ自転車であるロードバイクの乗り方が「模範的」と称賛され、話題を集めたサイクリング愛好家のナイパンさん(@naipanpan)に、気を付けたい運転マナーについて聞いた。

車と自転車を巡る交通マナーは悩ましい(写真はイメージ)【写真:写真AC】
車と自転車を巡る交通マナーは悩ましい(写真はイメージ)【写真:写真AC】

GWのドライブ・ツーリングは「イライラせずに譲り合い」が大事 ゆるポタ趣味でロードバイク歴7年

 ゴールデンウイーク(GW)後半は、天気に左右される面もあるが、ドライブやツーリングにとって絶好の機会だ。車やバイク、スポーツ自転車でのお出かけを予定している人も多いだろう。ただ、近年は交通マナーの問題がたびたびクローズアップされている。数種類の乗り物が一緒に走り、交通量が多くなると、必然と事故リスクも高まる。スポーツ自転車であるロードバイクの乗り方が「模範的」と称賛され、話題を集めたサイクリング愛好家のナイパンさん(@naipanpan)に、気を付けたい運転マナーについて聞いた。

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 30代男性会社員のナイパンさんは埼玉県在住で、サイクリングが趣味。ゆっくり散歩するようなサイクリングの通称「ゆるポタ」が好きだという。

 そんなナイパンさんは今年4月、トラック運転手とみられるツイッター投稿者から「このロード無理なすり抜けしないし信号でも車の後ろで止まってて模範的」と評価された。投稿写真を見ると、ロードバイクに乗ったナイパンさんは、軽自動車の後ろで少し距離を取っており、歩道の縁石側に寄っている。片側1車線のそこまで広くなさそうな道路で、やや渋滞しており、交通量は多そうだ。ナイパンさんは「褒められた」と引用リツイート。一連の投稿がバズったことで、ちょっとした話題を集めた。

 ネット上では反響を呼んでおり、「マナーのいいチャリは上手い、邪魔にならない、流れを止めない。素晴らしい」「こういう人ばかりになれば良いんですけどね」「いいお手本ですね」「見習わなきゃ」などの声が寄せられている。

 東京・東村山市内を通る府中街道での走行の様子が取り上げられたといい、「日中は比較的交通量が多い通りです。私が休日に行くことが多い多摩湖からの帰り道だと思います。今回はフォロワーさんからツイッターに掲載されていることを教えてもらい、趣味の世界とネットの世界は狭いことを実感しました」と感想を寄せた。

 ロードバイク歴は7年で、1年間の走行距離は3000キロ前後。現在はロードバイク3台、折りたたみ自転車2台、クロスバイク1台を所有している。リアルな交通事情を肌感覚で知る1人でもある。

ロードバイクの乗り方が「模範的」と称賛されたナイパンさんの愛車【写真:本人提供】
ロードバイクの乗り方が「模範的」と称賛されたナイパンさんの愛車【写真:本人提供】

「左折するならわざわざ追い抜かなくても、と思います」

 ここ最近は何かと交通トラブルが問題化している。安全に走るためには、それぞれの乗り物の視点から考えることが重要だ。

 車のドライバーから見ると、自転車が横からすり抜けてきたり、割り込んだりしてくると、不安を感じる。ナイパンさんは「車の立場からすると、車道を走っている自転車はルールやマナーを守っていても、邪魔に感じることが多いと思います。しかし、ルールやマナーを守っていない自転車が多く、事故発生時、状況的に自転車が悪くても自動車の過失が大きくなってしまうことが多数を占めており、いろいろな意味で恐怖を感じます」と語る。

 一方で、サイクリストとして、車の運転マナーについてどう思っているのか。「自転車乗りの立場からすると、幅寄せや無理な追い抜きなど、車両との距離が近くなることに恐怖を感じることが多いです」と実感を明かす。実際に身の危険を覚えることもあるといい、「よく恐怖を感じることは、自動車が追い抜いてすぐに交差点やコンビニ等に左折してくることです。左折するならわざわざ追い抜かなくても、と思います」と教えてくれた。

 大型連休が続く中で、渋滞やヒヤリハット事例など、交通マナーで不安や不快な思いをすることもあるだろう。交通トラブルを防ぐために注意したいことはどんなことか。ナイパンさんは「GW中は道路混雑が多くなりますが、イライラせずに譲り合って、快適な休日を過ごしましょう。人にやさしく」と話している。

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