首都高で大渋滞 原因はまさかの自分… 忘れられない緊急電話の警告「年間に何人も死んでいる」

ゴールデンウイークがいよいよ本番を迎える中、高速道路で気をつけたいのが渋滞だ。事故に巻き込まれたり、ときには自らが原因になってしまうことも。車に幼い子どもを乗せていれば、ノロノロ運転に我慢できず、車内は阿鼻叫喚になってしまうこともある。せっかくの旅行を台無しにしないために、どのようなことを準備すればいいのか。また、高速道路上での注意点は。ドライバーや整備士に体験談を聞いた。

渋滞を避けるには?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
渋滞を避けるには?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「家族でディズニーランドに向かっていたら…」 首都高でまさかの停車

 ゴールデンウイークがいよいよ本番を迎える中、高速道路で気をつけたいのが渋滞だ。事故に巻き込まれたり、ときには自らが原因になってしまうことも。車に幼い子どもを乗せていれば、ノロノロ運転に我慢できず、車内は阿鼻(あび)叫喚になってしまうこともある。せっかくの旅行を台無しにしないために、どのようなことを準備すればいいのか。また、高速道路上での注意点は。ドライバーや整備士に体験談を聞いた。

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 大型連休で避けて通れないのが渋滞だ。渋滞発生時刻を予測しても、予期せぬ事故渋滞や通行止めに巻き込まれてしまうこともある。特にGW中は、各地で数十キロの大渋滞が発生することもあり、注意が必要だ。

 スカイラインGT-R“ケンメリ”のオーナーは、渋滞対策について「オレは渋滞はほとんど回避するほう。朝も早く出ちゃうとか、逆に午後一で出るとか。だいたい混むのは午前中なんだよね。だから正午、午後1、2時ぐらいに出ると意外とスムーズにいける。混む時間は行かない」と明かす。待ちに待った長期休暇だけに、ついつい張り切って行動してしまいがち。目的地の距離、ドライバーへの負担などを考慮し、ゆとりを持った移動を意識したい。

 それでも渋滞にはまってしまうこともある。そこで事前に用意したいのは、車載式の非常用キットだ。

 積載トラックを運転する男性は「トラック運転手はだいたい簡易トイレ、ポット、ミニ冷蔵庫を積んでいる。それさえ持っていれば、渋滞は怖くないですよ」と語る。

 特にお勧めなのが簡易トイレ。「大渋滞になると、パーキングエリアやサービスエリアも絶対入れない。男はちょろっとしちゃえばいいけど、女性はそうもいかない。車にカーテンになるようなものを積んでおくといい。大人用おむつやペットシートも吸水するのでいいですよ」。車が一向に進まないとき、食事の備えもあるとうれしいもの。電気ケトルで湯をわかし、カップラーメンを食べれば、空腹が満たされる。

 一方、渋滞は巻き込まれるだけでなく、自らが原因となることもある。

 万が一を回避するために、欠かせないのは日常の愛車の点検だ。

 栃木の男性は首都高の上で愛車が突然、止まってしまったことを思い出す。

「家族でディズニーランドに向かっていたら故障してエンジンがかからなくなった。2車線の左側に車を寄せて、緊急電話があるところに走って行った。原因は電気系統のコイルが外れていたのかな。古い車だったからはめるだけだったんだけど、1時間くらい停車していたので申し訳ないけど、大渋滞でした」

 まさか自分の車が……。渋滞もさることながら、耳に残っているのは、非常電話で通報したときに電話口の担当者から言われた言葉だった。

「開口一番言われたのは、『電話が終わったらすぐ路肩を歩いて! 車にはねられる人がいる。年間に何人も死んでいるから』。どうしても自分で故障を直したり、ボンネットを見ちゃうじゃない。それをしなくていいからって言われましたね」

 ハザードランプを点灯させ、三角停止板などを設置しても、不用意に動き回ると後続車にはねられる危険がある。男性の車が止まったのは首都高の高架上だった。関係車両の到着まで、道路の状況をよく見極めたうえで車内や安全な場所で待機することが鉄則だ。

 また、長距離を運転することも多いGWは、エンジンの酷使にも気をつけたい。別の男性はかつて連休中に東北道でひやりとした。ジープ・ラングラーに娘夫婦を乗せて走っていると、ボンネットから煙が噴き出し、オーバーヒートを起こして急停止してしまった。

 路側帯に退避し、途方に暮れていたところ、偶然、パトカーが通りかかった。「ラジエーターが汚れていて100%作動しなかった。高速隊が緊急で水を入れてくれて、『気をつけて帰ってください』と言われました」。わずか15分程度の停車で済んだことはホッとしたが、高速道路上だけに、ひやひやものだった。

 いずれにせよ、楽しい思い出を水の泡にしかねない交通渋滞。GWもあらゆる場面を想定し、十分な備えを心がけたい。

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