「やっぱり格闘技が好き」朝倉未来、1万3837人の前での復帰戦 484日ぶりに生まれた高揚感

1年4か月ぶりのMMA復帰戦となった朝倉未来(トライフォース赤坂)が前フェザー級王者の牛久絢太郎(K-Clann)に3-0の判定勝ちを収めた。久しぶりに体感したMMAや同じ階級で戦う40歳の金原正徳に言及した。

打ち合いで楽しそうにしていた朝倉未来(右)【写真:(C)RIZIN FF】
打ち合いで楽しそうにしていた朝倉未来(右)【写真:(C)RIZIN FF】

金原正徳に「40歳になってもこういう結果を出しているのがすごい」

格闘技イベント「FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI」(2023年4月29日、東京・代々木第一体育館=ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)メインイベント第9試合、フェザー級(66キロ)RIZIN MMAルール 5分×3R

 1年4か月ぶりのMMA復帰戦となった朝倉未来(トライフォース赤坂)が前フェザー級王者の牛久絢太郎(K-Clann)に3-0の判定勝ちを収めた。久しぶりに体感したMMAや同じ階級で戦う40歳の金原正徳に言及した。

「やっぱり格闘技が好き」。未来は試合前のさまざまなインタビューでこう語ってきた。

 迎えた484日ぶりの決戦の舞台。RIZINのアイデンティティーでもあるリングではなく、金網での復活だった。ケージに足を踏み入れる前に観客席を振り返る。1万3837人のファンを目に焼き付け、拳を突き上げるとサッと入っていった。

 いざ牛久と向き合うといよいよ帰ってきたのだとファンに実感させる。自身もこの瞬間について「高揚感というか、向かい合ったときは何かワクワクしました」と少年のような笑みがこぼれていた。

 予告していた「2R以内にKO」の試合展開とはならなかった。未来は「硬くなってしまった」と振り返る。想定外のグラウンドへの引き込みもあった。「牛久選手の体が物理的に硬かった。結構本気で殴らないと倒せないなっていうのがあって力んでしまった」と反省していた。

 それでも主導権は握っていた。スタンドでは常に相手にプレッシャーをかけ、打撃を放っていく。カウンター狙いの戦い方ではなかった。手応えがあったのか「今後、誰に対してもそういう試合をしたい」とうなずいていた。

 試合前に「自分の限界はまだまだ先にある」とも語っていた未来。今大会には同級で戦う40歳の金原正徳も出場し、22歳の山本空良を完封していた。どう映っていたのか。

「金原さんが強いのは知っているし、一緒に練習もずっとしていました。すごいっすよね、40歳になってもこういう結果を出しているのがすごいと思います」

 自身が倒したい相手と掲げるクレベル・コイケも試合を見守っていた。復活した未来が今後どのような試合を見せていくのか。フェザー級戦線で頭一つ抜ける姿をファンも期待している。

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