賛否の“牛久の引き込み” 朝倉未来「ナンセンス」榊原CEO「消極的」堀口恭司「おい!」

1年4か月ぶりのMMA復帰戦となった朝倉未来(トライフォース赤坂)が前フェザー級王者の牛久絢太郎(K-Clann)に3-0の判定勝ちを収めた。RIZINの主役の復活劇だったが、試合を膠着させるきっかけとなった牛久のグラウンドへの引き込みにさまざまな声が上がっている。「KOしたかった」と悔しさをにじませる未来自身も思うところがあったようだ。

試合を膠着させることになった牛久絢太郎の引き込み【写真:(C)RIZIN FF】
試合を膠着させることになった牛久絢太郎の引き込み【写真:(C)RIZIN FF】

打ち合わずにタックルの牛久絢太郎に「あれは詐欺ですよ」

格闘技イベント「FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI」(2023年4月29日、東京・代々木第一体育館=ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)メインイベント第9試合、フェザー級(66キロ)RIZIN MMAルール 5分×3R

 1年4か月ぶりのMMA復帰戦となった朝倉未来(トライフォース赤坂)が前フェザー級王者の牛久絢太郎(K-Clann)に3-0の判定勝ちを収めた。RIZINの主役の復活劇だったが、試合を膠着(こうちゃく)させるきっかけとなった牛久のグラウンドへの引き込みにさまざまな声が上がっている。「KOしたかった」と悔しさをにじませる未来自身も思うところがあったようだ。

 牛久は試合中に3度、グラウンドに引き込んだ。下からのフルガードポジションで未来を固定し、何かを狙っているがうまく動けていない。一方の未来もガードをパスできずにいた。これにはツイッター上で堀口恭司は「おい!!!」と関根シュレック秀樹は「引き込む意図が読めない。下から得意なのか?」とツッコんでいたほどだった。

 榊原信行CEOは両者のグラウンド攻防を「それぞれ思いがあって、ああいう戦い方になったのかな。牛久は消極的に引き込んでいるように見えた。クレベルの引き込みとは違う。そこを超えて未来がパウンドを落とすとかも生まれなかった」と振り返っていた。

 この展開について牛久は試合後、三角絞めを狙っていたと明かす。一方の未来は「よく分からなかったですね(笑)。あれ(三角絞めで一本勝ち)もクレベル(コイケ)だからできたことで、自分はそこまで寝技が弱いわけじゃない。あれはナンセンスかなと思いました」と語っていた。

 スタンドの展開もあった。3R終盤には、お互いパンチを繰り出し打ち合いの展開に。待ってましたと言わんばかりに未来が笑いながら誘う。牛久も応じるのかに思えたが、これは試合。未来の誘いには乗らず、そのままシングルレッグでテイクダウンした。

 この部分について未来は「あれは詐欺ですよね。『来いよ』とか言ってたくせに。詐欺師ですよ彼は。でもそれがMMAなんで」とうなずいた。

次のページへ (2/3) 【写真】タックルする牛久絢太郎と驚いた様子の朝倉未来
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