池松壮亮、白黒映画出演は「夢だった」「もっと日本もトライすべき」 念願の出演に喜び
俳優の池松壮亮が29日、都内で行われた主演映画『せかいのおきく』の公開記念舞台あいさつに出席した。本作は、阪本順治監督によるオリジナル脚本のモノクロ時代劇。白黒映画の出演は「夢だった」と話した。
モノクロ作品に「こういう題材でできてすごくうれしかった」
俳優の池松壮亮が29日、都内で行われた主演映画『せかいのおきく』の公開記念舞台あいさつに出席した。本作は、阪本順治監督によるオリジナル脚本のモノクロ時代劇。白黒映画の出演は「夢だった」と話した。
人斬りに巻き込まれて喉を切られ、声を失ったおきく(黒木)と、便所の肥やしをくんで生計を立てている青年・中次(寛一郎)との淡い恋を描く。池松は、中次の友人・矢亮を演じた。
モノクロ映画の出演で意識したことを聞かれ、「イメージはしましたけど慣れていないので役に立つものではなかった」と池松。続けて、「モノクロ映画というと、昔のものとされがちですけど、技法として世界では見直されている。技法としてのモノクロ映画に、もっともっと日本もトライすべきなんじゃないかと思っていた」といい、「なぜモノクロにするのかが一番重要だと思うけど、こういう題材でできてすごくうれしかった」と参加を喜んだ。
ヒロインを演じた黒木も、「白黒だからこそ伝わるものがあると思った。一瞬カラーになることがより鮮明に残る感じがする」とコメント。寛一郎も「普段見ている景色から色という情報がなくなるので、その分感じ取れるものが多かったりする」とモノクロ映画の可能性について語った。
また、本作には寺の住職役で眞木蔵人が出演している。“阪本組常連”である眞木にオファーをする際、阪本監督は「黒木華ちゃん知っているよね? 寛一郎、池松壮亮は知っている?」と共演者について質問するも、返ってきた答えは「わからないっす」だった。阪本監督は「それ大好き、僕。素直でまっすぐな子」と眞木の“世間知らず”を好意的に受け取っていた。