朝倉未来へ、竹原慎二から「BreakingDownはガチンコのパクリでしょ(笑)」 対談で直接指摘
4月29日の「FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5」に参戦する総合格闘家の朝倉未来(トライフォース赤坂)とプロボクシングの元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏による豪華対談が実現した。MMA選手、プロボクサーとしての実績だけでなく、YouTuberとしても脚光を浴びる2人が今、流行する「BreakingDown」と伝説的な人気企画「ガチンコ・ファイトクラブ」の共通点や、引退論について話を展開した。
豪華対談が実現、話題はBreakingDownから格闘家生活の終わりまで
4月29日の「FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5」に参戦する総合格闘家の朝倉未来(トライフォース赤坂)とプロボクシングの元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏による豪華対談が実現した。MMA選手、プロボクサーとしての実績だけでなく、YouTuberとしても脚光を浴びる2人が今、流行する「BreakingDown」と伝説的な人気企画「ガチンコ・ファイトクラブ」の共通点や、引退論について話を展開した。(取材・文=角野敬介)
◇ ◇ ◇
――竹原さんのYouTubeでは“喧嘩自慢”の挑戦を受けるコンテンツが人気です。相変わらず喧嘩を売りにくる若者は多いようですね。
竹原「未だにきますね。最近は減りはしましたけど。なんでやりたいの?って聞いたら、『いや、記念にやりたい』とかいう子がいるんだけど、それじゃダメだよ。やるなら勝つ気でっていうかね。でもオレもう殴り合いしたくないですもん。もう人に振っていますから。腹が立つ時もたまにありますけどね」
――腹が立っても大人の対応ですか。
竹原「いや、(大人に)なれない時もありますね。やっぱり、なんで自分の息子くらいのガキになめられなきゃいけんのじゃ、って思いますから。でも(相手は)素人なんで、怪我をさせるわけにはいかない。うちのスタッフにも中にはガチでいくやつもいるんで、やっぱり怪我をしないようにやってあげなさいよと」
――朝倉選手も未だに喧嘩を売られるとお聞きしました。
未来「DMとかはきますよね。まぁ、暇だったら呼んで(YouTubeの)企画にするだけなんで」
――喧嘩自慢というコンテンツをYouTubeで流行らせたのは朝倉選手です。どういうところから生まれた発想なのでしょうか。
「結構、企画を考えるの得意なんで。なんかプロ格闘家と素人がやってたら面白いかなって。自分がそういう企画があったら見たいなっていうのを作ったって感じです。今はあまりやっていないですが、また機会があればやりたいですね」
――朝倉さんが代表を務める「BreakingDown」も回を重ねるごとに注目度が増しています。伝説的バラエティー番組『ガチンコ!』の名物企画「ガチンコ・ファイトクラブ」を思い出すというファンも多いようです。
竹原「あれパクリでしょ(笑)」
朝倉「(笑)近いですよね。育成なのと、その場で大会なのとの違いじゃないですか」
竹原「ただ男って、ああいうのがみんな好きなんでしょうね。YouTube見てる人なんかは、刺青が入っていて偉そうにしてるやつが普通の真面目そうなやつにやられる姿を見ると、スカっとしたりもするんじゃないですか。そういうのを望んで見てる人も多いと思います。面白い企画だなと思いますよ。現に元プロボクサーだって何人も出ていて負けたりもしてますから。『お前負けんなよ!』って言うんですけど、やっぱりジャンルが違うんで難しいんだろうなと思いながら見てますよ」
――竹原さん、ご自身が参加される可能性はありますか。
竹原「あと3歳、若ければね。今出たら殺されちゃいますよ(笑)」
――朝倉選手は竹原さんの参加はウェルカムですか。
朝倉「もちろんです(笑)」
竹原「みんなすごいなと思いますよ。安保瑠輝也君とかもね、K-1やめてフリーでやるってなって出たりするわけじゃないですか。それだけ魅力があるんだろうなと」
――朝倉社長としてのBreakingDownの今後の展望を教えていただけますか。
朝倉「格闘技のファンも選手も含めて格闘技の枠を広げたいと思ってるんで、プロ選手(の参戦)だったりもそうですけど、やんちゃな子が強くなってくのも見せたり、あと海外展開とかもしていきたいなと。(自身の参戦は)機会があればですね」
――今後どういう人に出てきてほしいですか。
朝倉「不良って自分の見せ方がうまいところもあるから、そういう意味で視聴者の興味をそそるような人とか、あとは負けを見たくなるような人に出てきてほしいなというのはありますね。負けが見たくなるというのは、強いというよりは、プライドが高くて負けた時に恥をかくような選手っていうイメージです」
竹原「惜しまれて引退するのが理想のやめ方」
――今回は『しくじり先生』に竹原さんが先生役、朝倉選手が生徒役で出演されました。収録はいかがでしたか。
竹原「僕はもう緊張以外ないですよ。もうあっという間に終わった。終わってみれば楽しいんすけどね。やってる時はやっぱり緊張です。口下手なんですけど、伝えたいことはある程度伝えられたかなと」
朝倉「僕は先生役もやったことあるんですけど、やっぱり生徒役の方が気が楽ですね」
竹原「バラエティーに出る機会はまだ多くないと思うんだけど、そういう意味ではどうですか?」
朝倉「やっぱり芸人さんたちってすごいなと(笑)。(トークに)なかなか入っていきづらい。まぁ僕もそんな喋りたいタイプじゃないですけど」
――7月に31歳を迎える朝倉さんは残り2、3試合で格闘技から引退すると以前は公言されていました。竹原さんは24歳という若さで網膜剥離で無念の引退となりました。格闘家にとっての理想の引退はどのように考えていますか。
竹原「僕はやっぱり惜しまれて引退するのが理想のやめ方だなと思います。ボクサーの中にもいますけど、人気があってスポンサーがいる人、人気がなくてもスポンサーがいてチケットが売れる人……努力もせずに負け続けながらやる選手っているじゃないですか。ああいうやつはもうダメ。上を目指して頑張りながら、最後は惜しまれてやめるぐらいの方がいいかなと僕は思いますけどね。でも朝倉さんは今の年齢であと2、3戦というのは、それはもったいないですよ」
朝倉「ええっ……(笑)」
竹原「まだ早いなと思います。今って格闘技って結構40近くまでやってる選手もいるじゃないですか。朝倉さんの場合はまだちょっと早い」
朝倉「あれ? 惜しまれながらって……(笑)」
竹原「まだオレ見たいカードいっぱいあるの(笑)。今揉めてる、あの平本蓮ね。彼すごいじゃないですか。煽り合いっていうか、煽り方が聞いている途中で、こっち側なんか気分悪くなるんですよ。そういうやつと対戦してもらいたい」
朝倉「(平本から煽りが)来ますよ。これ見たら(笑)」
竹原「マジでこんなおっさんに来てどうするんじゃ……」
朝倉「あいつ絶対、いつかしくじり先生になるでしょ(笑)」
竹原「でも安保くんが言ってたけど元はいい子でしたよ。って」
朝倉「いいやつだと思いますよ。両面持ってるんじゃないですか」
竹原「エスカレートするんだって何事も。ガチンコのオーディションもそうだったし、だんだんエスカレートしないと視聴者が飽きるから。本人たちもね、そういう気持ちでくるじゃん。だからエスカレートするんですよ。どっかでやっぱり歯止めをかけないと」
――竹原さんからの意見も踏まえて、朝倉選手は引退について改めてどうお考えですか。
朝倉「うーん、まぁわかんないっすよね。その時になってみないと。でもまだもう少し続けますよ」
――朝倉選手が試合をする29日に平本選手も同じリングに上がります。朝倉未来―平本蓮は見たいという声がものすごく多いカードです。
朝倉「まぁやらざるを得なくなったらやるしかないんで。全然イージーファイトだと思ってますから。僕は。実現する前に向こうが負けると思っています。特に次の試合ね。僕は勝って、彼は負けると思うんで、遠のくんじゃないですか」
朝倉未来と竹原慎二氏が出演した『しくじり先生』視聴は以下から。
https://abe.ma/43OuU3B