米で警備員が客に殺害される衝撃事件…遺族悲痛「マスク巡ってこんなことが起きるのは馬鹿げている」

米国で、コロナ禍がもたらした衝撃的な事件が起こった。ミシガン州のディスカウントショップで5月1日、新型コロナウイルス感染防止を促そうと店内でのマスク着用を客に注意した警備員のカルヴィン・マナーリンさん(43)が、銃で撃たれ殺害されてしまったのだ。殺害に関与した家族3人は4日、計画的殺人の罪で起訴された。

米ディスカウントショップでマスクを巡る悲劇が…(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
米ディスカウントショップでマスクを巡る悲劇が…(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

コロナ感染防止のため店内でのマスク着用を客に注意した警備員が銃で撃たれ殺害…米メディアが報じる

 米国で、コロナ禍がもたらした衝撃的な事件が起こった。ミシガン州のディスカウントショップで5月1日、新型コロナウイルス感染防止を促そうと店内でのマスク着用を客に注意した警備員のカルヴィン・マナーリンさん(43)が、銃で撃たれ殺害されてしまったのだ。殺害に関与した家族3人は4日、計画的殺人の罪で起訴された。

 米公共放送「CNN」電子版によると、殺害に関わったのは、ラリー・ティーグ被告(44)と妻のシャーメル被告(45)、シャーメル被告の息子ラモーニャ・ビショップ被告(23)の3人だ。事件の発端は、被告夫妻の娘が店内でマスクを着用していなかったことについて、マナーリンさんが注意したことにさかのぼる。同州では店舗での従業員と客のマスクの着用が義務化されており、マナーリンさんはこの措置を怠っていたとして、妻のシャーメル被告に対して退店を命じたという。

 これに腹を立てたシャーメル被告は、マナーリンさんと口論に。一時、被告一家は退店するが、約20分後に3人は再び店に現れた。夫のラリー被告とビショップ被告が入店し、ラリー被告は妻への敬意を欠いたと主張してマナーリンさんを罵倒、ビショップ被告が持っていた銃で殺害に及んだ。

 なんとも痛ましい事件。殺害されたマナーリンさんの従妹のティナ・ジェームズさんは、「マスクをめぐってこんなことが起きてしまうなんて、馬鹿げています。私たちに今必要なことは団結なのに、今回のようなことは起きていいはずがありません」とCNNにコメントしている。

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