元フジ大島由香里、報道畑からMX看板番組MC 芸能人との共演「楽しくてしょうがない」

フジテレビ出身のフリーアナ・大島由香里(39)が4月からTOKYO MX(地上波9チャンネル)の看板番組『5時に夢中!』(月~金曜午後5時)にレギュラー出演し、フリーアナの垣花正(51)とのダブルMCを務めている。3月末に『バラいろダンディ』(4月から月~金曜午後9時)を卒業しての心機一転。意気込みを語った。

『5時に夢中!』について語った大島由香里【写真:山口比佐夫】
『5時に夢中!』について語った大島由香里【写真:山口比佐夫】

帯の時間帯が繰り上がり私生活も充実、娘との時間も増加

 フジテレビ出身のフリーアナ・大島由香里(39)が4月からTOKYO MX(地上波9チャンネル)の看板番組『5時に夢中!』(月~金曜午後5時)にレギュラー出演し、フリーアナの垣花正(51)とのダブルMCを務めている。3月末に『バラいろダンディ』(4月から月~金曜午後9時)を卒業しての心機一転。意気込みを語った。(取材・文=平辻哲也)

 今年4月で放送9年目を迎える『バラダン』からの電撃異動。自身のYouTubeチャンネル「大島由香里に乾杯」では異動をめぐる複雑な思い、『バラダン』への熱い思いを涙ながらに語り、33万回以上の再生回数を記録した。

「お酒を飲んでいる、ただの泣き上戸の動画ですけど、思った以上に大きな反響をいただきましたね。こういう動画は初めてで、本当に素直な気持ちを話しただけですけども、これが今後の一つのヒントになっている気がしています」

『バラダン』への深い愛情を持ちつつも、今は『ゴジム』という新天地で全力投球している。

「初日はめっちゃ緊張しましたね。エレベーターで垣花さんに『よろしくお願いしますね』という話をしている間にスマホを4回落とすくらい手元がおぼつかなかった。ダブルMCの勝手がわからず、オープニングテーマが流れた後の提供(CM)の30秒ぐらいの間にマツコ(・デラックス)さんが、『ちゃんとMCだってやろうと思わなくていいのよ』と言ってくださって、そこですごいふっと力が抜けた感じがしました」と振り返る。

 マツコ・デラックスとはMXテレビであいさつを交わすことはあったそうだが、共演は初めて。レギュラーコメンテーター陣はいずれも「はじめまして」状態。唯一、垣花とは『バラダン』に続き、2年ぶり2回目の共演になる。

「垣花さんに助けられた部分は正直すごく大きいですね。バラダンのときは2人同時に“はじめまして”でのスタートだったんで、お互いのキャラも分からないし、本当に探り探りだったんですが、1年半でようやくつかめてきた頃に垣花さんからふかわりょうさんに変わった。同じMCの男性でもこんなにもやり方もキャラも違うものだと学ばせてもらいました。垣花さんと組める2回目がベストかもしれないと思っています。久しぶりな感じもしなかったし、垣花さんは2年間やってこられた経験値があるので、頼るところは頼っていきたいと思います」

 垣花、ふかわとの共演には学ぶところが多かったと感謝する。

「ふかわさんからは、生放送はキメキメにするほどつまらないと教えていただきました。ふかわさんは目の前で台本を見ないんです。しゃべること、内容、ネタ、お尻だけを頭に入れておいて臨んでいるんです。盛り上がったら膨らませるし、コメントを振るのはこの人じゃなかったと思えば、違う人に振る。台本がないことで自由に作り上げていく姿を見たんです。視聴者が見たいだろう部分をふくらませるやり方は新鮮だったんです」

 ふかわのMCは相づち、返事、まとめ方も高度だと気付かされた。

「私がその域まで達することはないかもしれないけれども、その空気作りはすごく参考になる気がするんです。(ゴジムMCの先輩でもある)ふかわさんに『アドバイスはありますか』と相談したら、『本当に悩んだときに、連絡ちょうだい』と言われましたね。多分、大島らしくやれよっていうメッセージで、好きにやれよ、という意味だと受け止めています」

番組内でのMCについて語った大島由香里【写真:山口比佐夫】
番組内でのMCについて語った大島由香里【写真:山口比佐夫】

フジ時代とは異なる面白さ「芸能人との仕事は楽しくてしょうがない」

 フジテレビ時代は報道畑で活躍してきたが、「フジ時代は原稿を読む、台本通りに進めることばかりしてきたのですが、そうではない面白さが、MXの番組にはあるんですよね。だから、MCだから仕切るということにとらわれずにやっていった方が面白くなるんだろうなという気がしています」。

 フリーになってからはMXの2つの看板番組を任された。『バラダン』に続く帯番組でのレギュラー出演というのも有り難いのだという。

「アナウンサーを11年間やっていたんですけど、芸能人と仕事したこと全然ないんですよ。新しいことばかりだから楽しくてしょうがない。もう超ミーハーですね(笑)。出演者の方々とは距離感をギュッと縮めていければいいなと思います。単発より帯の方がやりやすい。単発は慣れてきて、しゃべりたいなというぐらいには終わっている。それは生の帯番組でも変わらないんですけど、伝えたかったことは次の週に伝えられることもあるので」

 帯の時間帯が繰り上がったことで、私生活も充実しそうだ。シングルマザーの大島は幼稚園年長の娘を育てている。「娘と一緒にご飯食べて風呂入って寝るっていうのができるのは本当に大きいですね。娘もバラダンでの生活に慣れていましたが、一緒にいられる時間は長くなりますから」。

 番組のゲストコメンターは個性派ぞろい。その個性を引き出すのがMCの役割だ。

「同じゲスト、同じコメンテーターでも週によって全然違うと思いますので、毎日違う番組をやっているような感覚かもしれません。出演者の方々は長くやっておられますし、私が新参者なんで、私が仕切ろうなんて、おこがましいなと思っているんです。早く一員になって、一緒に楽しめたら。魑魅魍魎の方々の魅力を引き出しきれないのはもったいないので、関係性を深くして、徹底して、すれすれの会話がいいバランスでできたら。ゴジムは独特な空気、ヒリヒリする感じが魅力だと思っていますので、その域まで早く達したい」と力を込めた。

□大島由香里(おおしま・ゆかり)1984年1月24日、神奈川県平塚市出身。成城大学経済学部卒業後にフジテレビ入社。アナウンサーとして夕方や夜のニュース等、主に報道番組のキャスターを担当。2017年12月にフジテレビを退社し、18年からフリーで活動中。日々の癒しとしてビールを好んで飲んでおり、ビールをチェイサーとして飲みたがるほどのビール党っぷり。自身のYouTubeチャンネル「大島由香里に乾杯!」ではほぼ毎動画で乾杯をしている。O型。165センチ。趣味:アニメ鑑賞、ゆるい絵。資格:ビアテイスター(日本地ビール協会)、大型自動二輪免許。

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