重岡優大、弟・銀次朗に感謝「こいつがいなかったら…」 日本初快挙も「ここがゴールじゃない」
メインイベントでは、WBC世界ミニマム級3位の重岡優大(ワタナベ)が同級7位ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝利。世界のベルトを獲得した。第6試合では弟・銀次朗もIBF同級暫定王座決定戦で勝利しベルトを巻いており、重岡兄弟は日本ボクシング界初の兄弟同日世界王座獲得となった。海外でも同日同階級での世界王座獲得は初めて。優大はこれでデビューから7連勝(5KO)。7戦目での世界王座獲得は日本人では3位タイのスピード記録。
「銀次朗があんないい試合して、控室で泣きそうになっていた」と回想
ボクシング興行「3150FIGHT vol.5」(2023年4月16日、東京・代々木第二体育館=ABEMAで全試合無料生中継)メインイベント、WBC世界ミニマム級(47.6キロ以下)暫定王座決定戦
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メインイベントでは、WBC世界ミニマム級3位の重岡優大(ワタナベ)が同級7位ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝利。世界のベルトを獲得した。第6試合では弟・銀次朗もIBF同級暫定王座決定戦で勝利しベルトを巻いており、重岡兄弟は日本ボクシング界初の兄弟同日世界王座獲得となった。海外でも同日同階級での世界王座獲得は初めて。優大はこれでデビューから7連勝(5KO)。7戦目での世界王座獲得は日本人では3位タイのスピード記録。
1Rは静かな立ち上がり。探り合う展開が続いた。2R、先に仕掛けたのは優大。距離を詰めて、ボディーストレート。じわじわと圧力をかけていく。終盤にはコーナーにつめるが、メンデスも巧みなボディーワークでかわす。4R終了時には途中採点が公開され、ジャッジ1人が39-37で優大を支持。残り2人はイーブンだった。
のらりくらいと戦うメンデスに対しても冷静な優大。5Rの終了間際には打ち下ろしの左で強烈なダウンを奪った。ペースをつかむと、7Rの開始早々だ。左のボディー一撃。メンデスは膝をつく。そのまま立ち上がれなかった。優大はコーナーポストに駆け上がって自らの勝利をアピールした。
第6試合では銀次朗がレネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回KO勝利し、IBF世界ミニマム級暫定王座を獲得。兄弟世界王者は日本では、亀田興毅、大毅、和毅の亀田3兄弟と井上尚弥、拓真の井上兄弟に続く3組目となる。
試合後は兄弟2人でリングに上がった。優大は「皆さんおめでとうございました」と言いながら、兄弟での世界王座獲得には「言い訳させてください。銀次朗があんないい試合して、控室で泣きそうになっていた。うるっときていた。銀、頑張ったな~って思って感動していたんです」と振り返った。
それでも「緊張、プレッシャーも楽しもうと、でも僕的にはすでに反省モードで。もっとうまくやりたかったなと。世界チャンピオンを目指してましたが、ここがゴールじゃない。ここからがスタートだなと。もっと強くならなきゃなと思います」と早くも今後を見据えた。
続いてマイクを握った銀次朗は「さっき兄貴が言った通り、もっともっと大きくなりたいし、強くなりたいし、ボクシング界を盛り上げるつもりでやっているので、もっと強くなってもっと目立っていきたいなと思っています」と改めて意気込みを口に。
再び優大は「試合中、皆の声聞こえていてめちゃくちゃ力になりました」とファンに感謝しつつ、「弟にだけ直接(感謝を)言ったことがなくて……正直、弟よりダメな部分、だらしない部分あったんですが、小さいころから一緒にやってきたんですが、こいつがいなかったら今がないと思うし、2人でいけるところまで行ってやろうと思っている。これからも応援よろしくお願いします」と呼びかけ、会場の声援を浴びた。