重岡優大&銀次朗が日本ボクシング界初の快挙! 兄弟ダブルKOで同日に世界王座獲得、7戦目・優大は日本人3位のスピード記録

メインイベントでは、WBC世界ミニマム級3位の重岡優大(ワタナベ)が同級7位ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝利。世界のベルトを獲得した。第6試合では弟・銀次朗もIBF同級暫定王座決定戦で勝利しベルトを巻いており、重岡兄弟は日本ボクシング界初の兄弟同日世界王座獲得となった。海外でも同日同階級での世界王座獲得は初めて。優大はこれでデビューから7連勝。7戦目での世界王座獲得は日本人では3位タイのスピード記録。

兄弟同日に世界王座を獲得した重岡銀次朗(左)と重岡優大【写真:荒川祐史】
兄弟同日に世界王座を獲得した重岡銀次朗(左)と重岡優大【写真:荒川祐史】

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ボクシング興行「3150FIGHT vol.5」(2023年4月16日、東京・代々木第二体育館=ABEMAで全試合無料生中継)メインイベント、WBC世界ミニマム級(47.6キロ以下)暫定王座決定戦

 メインイベントでは、WBC世界ミニマム級3位の重岡優大(ワタナベ)が同級7位ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝利。世界のベルトを獲得した。第6試合では弟・銀次朗もIBF同級暫定王座決定戦で勝利しベルトを巻いており、重岡兄弟は日本ボクシング界初の兄弟同日世界王座獲得となった。海外でも同日同階級での世界王座獲得は初めて。優大はこれでデビューから7連勝。7戦目での世界王座獲得は日本人では3位タイのスピード記録。

 優大は2019年にプロデビュー。21年11月に4戦目でWBOアジアパシフィックミニマム級王座を獲得。昨年11月には銀次朗が返上した日本ミニマム級王座も獲得した。

 当初はWBC世界同級王者パンヤ・プラダブシー(タイ)に挑戦予定だったが、パンヤがインフルエンザ感染によりドタキャン。急遽メンデスとの暫定王座決定戦が組まれた。

 第6試合では銀次朗がレネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回KO勝利し、IBF世界ミニマム級暫定王座を獲得。兄にバトンをつないでいた。

 兄弟世界王者は日本では過去に2例。亀田興毅、大毅、和毅の亀田3兄弟と井上尚弥、拓真の井上兄弟。

 1Rは静かな立ち上がり。探り合う展開が続いた。2R、先に仕掛けたのは優大。距離を詰めて、ボディーストレート。じわじわと圧力をかけていく。終盤にはコーナーにつめるが、メンデスも巧みなボディーワークでかわす。

 4R終了時には途中採点が公開され、ジャッジ1人が39-37で優大を支持。残り2人はイーブンだった。

 のらりくらいと戦うメンデスに対しても冷静な優大。5Rの終了間際には打ち下ろしの左で強烈なダウンを奪った。

 ペースをつかんだ優大。軽やかなステップを踏みながら、ジャブを当てていく。メンデスは手数が出ない。

 7R開始早々だ。左のボディー一撃。メンデスは膝をつく。そのまま立ち上がれなかった。優大はコーナーポストに駆け上がって自らの勝利をアピールした。

次のページへ (2/3) 【写真】強烈ボディーが炸裂! ウィルフレド・メンデスからダウンを奪った瞬間
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