息子2人が明かした俳優・柄本明の素顔とは
俳優の柄本佑(32)と柄本時生(29)が4月20日、東京・渋谷のユーロスペースで行われた映画「柄本家のゴドー」(山崎裕監督)の初日舞台あいさつに登場した。演劇ユニット「ET×2」を組んでいるという2人だが、同作は父の柄本明(70)を演出に迎え不条理劇「ゴドーを待ちながら」に挑む様子を描いたドキュメンタリー。親子3人が稽古場でどのような姿を見せるのか、注目だ。
映画「柄本家のゴドー」初日舞台あいさつ……柄本佑、柄本時生が語る
俳優の柄本佑(32)と柄本時生(29)が4月20日、東京・渋谷のユーロスペースで行われた映画「柄本家のゴドー」(山崎裕監督)の初日舞台あいさつに登場した。演劇ユニット「ET×2」を組んでいるという2人だが、同作は父の柄本明(70)を演出に迎え不条理劇「ゴドーを待ちながら」に挑む様子を描いたドキュメンタリー。親子3人が稽古場でどのような姿を見せるのか、注目だ。
父に演出してもらった理由について、時生は「いつかやってもらわないと、という感覚はあった。(ある日)家に帰ってきたら(明が)『ゴドーはいつやるんだ』と聞いてきた。『2回目はいつなんだ』『演出はどうする?』『美術は何だ』と。小さい声で『次やるとしたら俺だよな』とちらっと言っていた。やりたいんだなと思った」と振り返った。
父・明が演出をするということを聞いた山崎監督が、稽古場にカメラを持ち込んでもいいかとオファー。それを聞いた明は「いいよ、いいよ」と二つ返事で快諾したという。佑は「(撮影を聞いた父は)すげえ喜んでいた。親父としては、3人の親子対決を撮られることを喜んだというより、俺の稽古場を(映像として)残せることがうれしかったんだと思う」と分析した。
撮影でカメラは、父・明ばかりを追いかけていたようで、「俺らなんかより親父のほうが面白かったんでしょう」と佑。山崎監督も「柄本明百面相という感じで撮影していました」と振り返った。
山崎監督から「2人から見た役者・柄本明」について聞かれると、時生は「何かのドラマの時に、主人公が帰ってきたら、親父が刺されているんです。階段の上で『ウッ』となっている。そうなりながらセリフを言ったときに、うちの親父はまぶたが二重だが、もうすぐ死ぬぞというときに一重にしてしゃべっていた。ああ、この人、変な人だと思った。技なのか。何がしたいんだろうな…」と明かすと会場は爆笑に包まれた。
父・明が2人の舞台を見にきた時の様子を、佑は「舞台のそでにはけた時に、(父から)『普通に言え』とか言われて、また出て戻ってきたら、『さっきよりまだいいよ』と言われて…。セコンドみたいだった(笑)。いや~怖かったですね」と振り返っていた。