北野武監督、新作会見で“たけし節” 加瀬亮の絶賛発言に「私と三池監督の違いです」
北野武監督の最新作となる映画『首』(今秋に全国公開)の完成報告会が15日、都内で行われ、主演を務める西島秀俊をはじめ、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋らが出席した。
カンヌでは「コンペの枠に当てはまらない強烈な映画」と評価
北野武監督の最新作となる映画『首』(今秋に全国公開)の完成報告会が15日、都内で行われ、主演を務める西島秀俊をはじめ、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋らが出席した。
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『首』は北野にとって『アウトレイジ 最終章』以来6年ぶり、19作目となる監督作品。北野が手がけた小説が原作で、戦国時代の“本能寺の変”が舞台。戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切りを、キレ味抜群のバイオレンスと笑いを交えながら描くという。
バイオレンスな残酷な描写もあるが、織田信長を演じた加瀬は「なぜなのか分からないけど監督が描くと、最終的に品のいい映像におさまっている。それがほかの監督とは明らかに違うところ」と魅力を語ると、北野は「私と三池(崇史)監督との違いです。私のほうが教養があって家柄がいいんだと思います」と“たけし節”のジョークを飛ばし、会場を爆笑させた。
また、本作は5月に開幕するカンヌ映画祭にて、2021年に設立された「カンヌ・プレミア」に出品されることが決まっている。北野は「俺はコンペティション部門に出て優勝したいと思っていた。『菊次郎の夏』とか落とされて腹立たしかった」と当時の心境を明かす場面も。
最優秀賞を競うコンペティション部門での選定ではないが、「知り合いのカンヌの人から、コンペの枠に当てはまらない強烈な映画だと言うことで、プレミアの名をつけて別でやりたいと聞いた。当たれば一儲けだなって思って、うれしい限りです」とにやりと笑った。
会見終了後の写真撮影では、北野だけイスに座るというセッティングだった。北野は登場するとイスの横に腰を掛けるジェスチャーをして、芸人らしく報道陣を笑わせていた。