中村獅童、念願かなって“北野組”初参加 大森南朋に相談の過去「監督の作品に出たい」
北野武監督の最新作となる映画『首』の完成報告会が15日、都内で行われ、主演を務める西島秀俊をはじめ、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋らが出席した。
“体当たり演技”カットの理由は「溺れ方が下手だった」
北野武監督の最新作となる映画『首』の完成報告会が15日、都内で行われ、主演を務める西島秀俊をはじめ、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋らが出席した。
『首』は北野にとって『アウトレイジ 最終章』以来6年ぶり、19作目となる監督作品。北野が手がけた小説が原作で、戦国時代の“本能寺の変”が舞台。戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切りを、キレ味抜群のバイオレンスと笑いを交えながら描くという。
秀吉に憧れ、百姓から成り上がるために戦いに身を投じる難波茂助を演じた獅童は、念願の北野組の参加となった。北野組常連で友人の大森に「監督の作品に出たいけどどうすればいい?」と相談していた過去も明かした。
獅童は「北野武監督作品のオーディションがあったら行きたいなって話していて、その翌日にお話をいただいた。『こんなことあるのか』って」と奇妙な偶然に感激。撮影を振り返り、「夢のような現場でした。監督によって新しい中村獅童を引き出してもらった。感謝の気持ちでいっぱい。(演じた茂助は)いままでで一番汚い役。歯も汚いし。でも、本当に楽しかった」と実感を込めた。
北野は、監督を務めつつ作中では羽柴秀吉も演じている。獅童が「秀吉が嘔吐する場面があって、そこがほぼ流れていない川だった。そのシーンの後、僕がそこで沈められるっていう撮影もした。監督が嘔吐したところからあまり離れていなくて……。でも大好きな監督ですから『汚い』なんて思わず、喜んでやらせてもらった」と報告するも、「本編ではカットされていました」と無念の表情。北野は「ちょっと溺れ方が下手だったから」と理由を明かし、場を笑わせた。