豪州一部地域で社会的距離を破った罰金総額が1.5億、一方で“公園・ビーチ利用可”の外出自粛緩和

豪州クイーンズランド州で、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした社会的距離の措置を破った場合の罰金について、総額が219万豪ドル(約1億5000万円)を超えたことが分かった。罰金件数はこれまでに1664件に上るという。同州では外出規制を緩める方向に舵を切っており、議論を呼びそうだ。豪メディア「news.com.au」が伝えた。

豪州ゴールドコースの遊び場に設置された「社会的距離」に関する掲示板【写真:Getty Images】
豪州ゴールドコースの遊び場に設置された「社会的距離」に関する掲示板【写真:Getty Images】

豪クイーンズランド州の実情 一部規制残るも人々はこれまでより“自由”に

 豪州クイーンズランド州で、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした社会的距離の措置を破った場合の罰金について、総額が219万豪ドル(約1億5000万円)を超えたことが分かった。罰金件数はこれまでに1664件に上るという。同州では外出規制を緩める方向に舵を切っており、議論を呼びそうだ。豪メディア「news.com.au」が伝えた。

 同州では2日から厳格な外出禁止の規制が緩和。移動は家族のみの条件や一部社会的距離の措置が残るものの、人々はこれまでより“自由”になっている。自宅から50キロ圏内の移動、公園やビーチなどの利用が可能となった。ただ、規制緩和となった同日の午後11時までの24時間で、同州の警察は46件の罰金を科している。

 こうした外出規制を緩める動きがある一方で、同国南東部のビクトリア州では、非常事態宣言が解除される11日まで緩和に対する動きはないとみられている。

 なお、同国保健省の3日の発表によると、同日までの感染者数は1035人、感染からの回復者数は976人に上るという。

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