リリー・フランキー、カバー番組10年続いたワケを推察 音楽環境の変化に「恵まれた」

タレントのリリー・フランキー、俳優の上白石萌歌が13日、都内で行われたNHK総合『The Covers 10周年スペシャルLIVE』(5月18日放送、午後10時)の公開収録に臨み、報道陣の取材に応じた。

公開収録に出席したリリー・フランキー【写真:ENCOUNT編集部】
公開収録に出席したリリー・フランキー【写真:ENCOUNT編集部】

「おじさんたちと10代の人たちの選曲が近くなってきている」と分析

 タレントのリリー・フランキー、俳優の上白石萌歌が13日、都内で行われたNHK総合『The Covers 10周年スペシャルLIVE』(5月18日放送、午後10時)の公開収録に臨み、報道陣の取材に応じた。

 アーティストたちが影響を受けた曲をカバーする音楽番組。2013年にパイロット版が放送されてから今年で10年となり、斉藤和義をゲストに迎えたスペシャルライブを届ける。

 番組の魅力と長く続いた理由を聞かれたリリー。「私の人柄だけでこの10年やってきた」と記者を笑わせつつ、「この番組に運があったのは、どんどんサブスクの時代になり、ネットで音楽を摂取する人が増えたこと。いまの人たちは、昔といまの曲の区別をさほど持っていない。この10年で同じおぼんの上にすべての音楽が乗っている状態になった」と説明した。

 続けて「小学生が80年代のアイドルのことを知っていたり、中学生が70年代の曲を知っていたり、それが当たり前の世の中になったのは音楽環境のおかげ。今はおじさんたちと10代の人たちの選曲が近くなってきている。そういう環境に恵まれたから、この番組は長くできたのかな。いいものがずっと愛されていくことを目の当たりにできたことは、いいことだと思う」と持論を展開した。

 今春から新MCに起用された上白石。リリーが「誰の曲をカバーしたい?」と聞くと、「パッと思いついたのは大貫妙子さんの『都会』という曲」と回答。その選曲にリリーは「なかなか渋いところにきましたね~。萌歌ちゃんの世代も、昔の曲といまの曲に区別を持っていないですね」とどこか納得した表情で、上白石も「昔の曲すごくはやっているし、昔の曲だからこそ新しいみたいな風潮がある。昔の曲に引かれているところ」と語った。

「10周年スペシャルLIVE」では、同番組のパイロット版初回ゲストであり、今年30周年を迎える斉藤和義が出演。自身の大ヒットナンバー「やさしくなりたい」、最新曲「底無しビューティー」のほか、中村雅俊の「俺たちの旅」をカバーする。再放送は5月22日午後11時50分より。

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