快挙の重岡兄弟が同時に会見 優大「父親に早くベルトを届けたい」、銀次朗「この階級で1番だと証明したい」
メインイベントのWBC世界ミニマム級暫定王座決定戦では同級3位の重岡優大(ワタナベ)が同級7位ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝利。第6試合では弟・銀次朗もIBF同級暫定王座決定戦で同級3位レネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回KO勝利でベルトを獲得し、重岡兄弟は日本ボクシング界初の兄弟同日世界王座獲得となった。試合後は2人揃って記者会見に臨んだ。
亀田3兄弟、井上兄弟に続く日本では3組目の兄弟世界王者
ボクシング興行「3150FIGHT vol.5」(2023年4月16日、東京・代々木第二体育館=ABEMAで全試合無料生中継)
メインイベントのWBC世界ミニマム級暫定王座決定戦では同級3位の重岡優大(ワタナベ)が同級7位ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝利。第6試合では弟・銀次朗もIBF同級暫定王座決定戦で同級3位レネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回KO勝利でベルトを獲得し、重岡兄弟は日本ボクシング界初の兄弟同日世界王座獲得となった。試合後は2人揃って記者会見に臨んだ。
興毅、大毅、和毅の亀田3兄弟、井上尚弥、拓真の井上兄弟に続く日本では3組目の兄弟世界王者となった重岡兄弟の会見での一問一答は以下の通り。
――試合の感想を。
優大「ボクシング難しいなと。12R戦うつもりで来ていたと思う。ああいう相手を仕留め切るのは難しいなと。フラストレーションたまる試合だったなと思って、すでに反省モードっていう感じです。立て直します」
――メンデスの印象は。
「プエルトリコの選手は難しい。独特だったし、距離が遠いというより、頭の位置のずらし方、あれがわかっていてもどこにずらしてくるかわからないから、左を一発狙っているのもわかっていたので、難しかったですね」
――セコンドの銀次朗はどう見ていたか。
「難しかったと思うんですけど、どこかでいいパンチが当たるというか。焦らずいけよと、見ていて心配なかった。冷静に戦えていたなと」
――兄弟で同日に同時チャンピオンになりました。
優大「おかげで注目してもらって、僕たちが今までに感じたことのない注目度。初めてこれだけの人に見られるし、それを乗り越えられた。2人で結果を達成できたんですが、2人でやってきたってことが成長させてくれたのではと思う」
銀次朗「本当に今回はですけど、2人でチャンピオンになるために言葉だけじゃない支え合いがあったなって感じているし、2人で昔からの夢をかなえるために、助け合って2人の存在があったおかげで達成できたかなって思っています」
――勝因はなんだったか。
優大「負ける相手ではなかったんですが、こういうことが達成できたのは自分一人だけの力ではない。興毅さんも沢山動いてくれたし、渡辺会長、トレーナーもいて、オレ達はただ練習するだけだった。勝つのは当たり前ですが、今日これが達成できたのはオレたちの力ではないなと感じています」
――リング上では優大選手から感謝の言葉もあった。
銀次朗「正直泣きそうになったんですけど、今回特に支え合って今日を迎えられたのを実感している。お互いにいい支え合いでここまでこられたなと」
――両親が見ていた。思いを聞かせてください。
優大「父親に関しては、僕たちの一番最初の指導者なんで、すべての始まりが父親だし、早くベルトを届けたいですね。母親はいつも泣きそうになりながら見守ってくれて、本当はやってほしくないとか小さいころから思ってたと思うんですけど、そういう意味では心配かけましたね。すぐ泣きそうになっちゃうんですよね」
銀次朗「本当に一番最初に2人に感謝したい。お父さんは俺らを作った。親父がここまで基礎を作ってくれて、ボクシングをやる兄弟になっちゃって、そのおかげでここまでいいボクシング人生を送れている。お母さんは本当に大好きです」
優大「親父は具体的なことじゃなくて、練習で抜かないとか、さぼらないとか、根本的なことを教えてくれて。それがしみついている。練習でも抜かないし、俺たちのボクシングに対する面をガキの頃から叩き込まれたおかげでここにいる。そういう意味でも感謝しています」
――正規王者への思いは。
優大「俺たちのほうが間違いなく強い。早くやりたいですね。俺は今からでもできるっす。燃えてるっすね。明日から練習始めようかなってそれくらいの勢いです。もっとボコボコ、バチバチにやってやるっす」
銀次朗「あの日の屈辱を返すとかじゃなくて、俺はこの階級で1番だと証明したい。勝たないと証明できない。やってくれるなら公平な試合ができれば、ズルなくっすね。試合が決まれば文句ない。あとは勝つだけ。自信はあるので。ただ課題は今日もいっぱいあった。今後の全選手に勝っていくためにまだまだ強くならないとなと思っています」