エッセー集刊行のSuperfly越智志帆、「作詞は写真。エッセーはまるで映像作品」
Superflyの越智志帆が13日、都内で行われたエッセー集『ドキュメンタリー』刊行(4月13日発売)記念囲み取材に出席した。越智にとってはデビュー以来、初めての囲み取材となる。
デビュー以来初の囲み取材
Superflyの越智志帆が13日、都内で行われたエッセー集『ドキュメンタリー』刊行(4月13日発売)記念囲み取材に出席した。越智にとってはデビュー以来、初めての囲み取材となる。
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越智は「ウェブの連載で3000字、好きなことを書きませんかと言われて書き始めたんです」と出版の経緯を語り、「最初はそんなにボリュームのある文章を書いたことがなかったので、不安を抱えながら始めたんですが、回を重ねるごとに、どんどん文字数がオーバーしていきました。本にまとまる前に書いたエッセーは6000字くらい。ずうずうしくも書けるようになりました。文章を書くということが心のセラピーになりますし、とっても貴重な時間でした」と笑顔で振り返った。
また「(同書は)普段頭の中で考えていることが形になった本。Superflyという音楽活動では、ほとんどの楽曲の作詞を担当しているんですが、作詞をする前にはものすごく長い時間、考え事をするんですね。その時間はすごく大切で、熟成したなという頃に作詞に落としこむという作業をするんですが、その考え事がエッセーになりました。エッセーは音楽活動の制作の地続き。いつもなら自分一人で解決する時間が、皆さんと共有できる本になっているんじゃないかなと思います」と同書の内容を説明した。
タイトルは越智が名付けた。「作詞とエッセーの差はなんだろうと考えたときに、作詞は写真のようなもの。エッセーはまるで映像作品のようだなと思ったんです。長い時間考えて、ずっとカメラで追っかけているような感覚があって、無駄にかっこ悪い私が描かれているんですが、まさにこのタイトルはドキュメンタリーだなと思いました。私自身、タイトルを付けるのはすごく苦手なんですが、これは私から提案しました」とタイトルの理由も明かしていた。
いわく、書くことと歌うことには共通点があるという。「思いっきり心の底から自分と向き合うことだなと思いました。歌うことは歌詞もあるし、メロディーもあるし、それをライブで表現する。肉体的な表現かなと思うんですけど、結局は、一曲についてどうやったらいい声が出るんだろうとずっと考えているので、ずっと向き合っているんですよね。それと同じように、文章も心の奥で何を感じているんだろうとか、深いところまでじっくり向き合わないと書けないと思いました」と熱弁を振るっていた。
同書はSuperflyとして活動している越智の日常を親密なタッチで描くエッセー集。刊行決定のニュースが流れると予約注文が殺到。発売前に重版も決定した。越智は「いろんな人に読んでいただけたら幸いです」とアピールしていた。