欧州で新型コロナウイルスした感染した若年層に、ある症状が確認され、波紋を広げている。足のつま先に発疹や水泡ができる「コロナのつま先」という特異症状だ。英公共放送「BBC」が報じている。

　スペインの研究者、イグナシオ・ガルシア・ドバル医師によると、この症状はすでに入院し、呼吸器などに障害が出ている感染者の間に共通するものだという。同医師は「これだけ様々な発疹を目にすることは奇妙だ。かなり特異なものも存在する」と語っているという。

　新型コロナウイルスは呼吸器の異常が特徴とされてきた。水疱や発疹は従来の感染時の兆候に含まれていなかったが、最近では若年層の感染者に顕著に表れているという。

　この「コロナのつま先」と呼ばれる症状は数日間続くと報じられていて、スペインでは最近の2週間で、375人の陽性患者に同じ症状が確認されたという。

　ドバル医師は「呼吸器の異常が確認された後に、通常は(コロナのつま先の)症状が現れる」と話していて、この症状が出たからといって、新型コロナに感染しているとの判断はできないとしている。