「みんなの遊び場」をコンセプトに活動中の13人組アイドルグループ・GANG PARADE（略称：ギャンパレ）が、今月1日から27日まで10都市をまわる全国ツアーを展開する。6月に解散するBiSH と同じ事務所に所属し、5月10日にはメジャー2ndアルバム『OUR PARADE』をリリース。アルバムの推しポイントやツアーに向けての意気込み、BiSHへの思いなどをメンバーのテラシマユウカ（愛称：ユユ）とユイ・ガ・ドクソン（愛称：ドク）に聞いた。（取材、文＝ポッター平井）

――公式サイトによると、ギャンパレは2014年に結成されたプラニメが前身ユニットで、2度の改名とメンバーの増減を経て、 19年4月17日にシングル『ブランニューパレード』でメジャーデビュー。どんな特徴を持つグループでしょうか。

テラシマユウカ（以下テラシマ）「WACKという事務所に所属している13人組です。“みんなの遊び場”をコンセプトに掲げて、ステージも客席も分け隔てなく、みんなで一緒に楽しい遊び場を作ろうという思いでライブをしています」

――グループの強みは。

テラシマ「人数が多いので、次々と人物が登場するミュージカルのような面白さがあって、『目が足りない』とよく言われますし、フォーメーションが目まぐるしく変わるところも見応えがあると思います」

ユイ・ガ・ドクソン（以下ドクソン）「持ち歌が148曲あって、バラエティーに富んでいるので、その時の気分に合う曲が必ず見つかると思います」

――お互いのセールスポイントは。ドクさんから見たユユさんは。

ドクソン「ユユはグループの中で一番身長が高くて、手足も長いので、パフォーマンスがダイナミックなところが魅力的です」

――ユユさんは映画のコラムも連載していますね。

テラシマ「毎週書かせていただいていて、もうすぐ200回を迎えます。最近、観た作品では『フェイブルマンズ』が本当に素晴らしくて、スティーヴン・スピルバーグ監督って、やっぱり『天才やな』って思いました」

――ユユさんから見たドクさんは。

テラシマ「ドクは眼鏡でロングヘアーがトレードマークなので、初めて見た人が覚えやすいところが良いなと思いますし、6年ぐらい一緒に活動しているんですけど、まだ驚きもあって、びっくり箱みたいな人です。たぶん一生飽きないと思います。あと、ラーメンが好きな人です（笑）」

ドクソン「実はラーメンの本を発売することが決定しました！　詳細は未発表ですけど、いろいろな企画を準備しています」

テラシマ「ラーメンと映画でコラボしました！」

ドクソン「メンバーそれぞれの得意なこととか、やりたかったことを発信できたらと思って。ユユはやっぱり映画なので」

――ところで、日本中が盛り上がったWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）の試合は観ましたか。（取材日は準決勝日本―メキシコが生中継された3月21日」

テラシマ「朝8時から試合があることを知らなくて、観られなかったんですけど、『こんなにも盛り上がることってすごいな』と思いました。野球のルールが分からないので、いろいろ調べていたら、『すごく複雑で奥深いな』って」

ドクソン「ヌートバーというキーワードだけは知っています。聞いたことがない語感だったので、気になって調べたら、素晴らしい選手の名前でした！」

――ということは、ペッパーミルパフォーマンスも知っていますね。

ドクソン「知らないです……」

――じゃあ、調べてください（笑）。ライブでやったら盛り上がると思います。

ドクソン「マジですか!?　今度、ツアーでやろうかな（笑）」

――WBCの試合（日本プール）が開催されていた東京ドームで6月29日、同じ事務所のBiSHが解散ライブを開催予定です。BiSHとの思い出を聞かせてください。

テラシマ「私はタワーレコード梅田NU茶屋町店でBiSHさんのリリイベをたまたま見かけて、衝撃を受けたことでオーディションに挑戦しました。私の全ての始まりになったグループです」

ドクソン「私も初めて受けたオーディションがBiSHさんだったので、自分の中の始まりの存在としても大きいですし、メンバーの1人1人も知れば知るほど、『素敵だな』と思います。最近もWACKのメンバー全員で（宮城県）女川に行った時、アイナちゃんと同じ部屋だったんですけど、次の日も朝早かったのにExWHYZのnowと3人で夜中まで語り明かしました」

――5月10日にニューアルバム『OUR PARADE』がリリースされます。聴きどころは。

テラシマ「アルバムは3年半ぶりのリリースです！　ギャンパレの新たな試みとして、ユニット曲も収録されていて、各メンバー2曲ずつ参加しています。もちろん、全員で歌う曲もありますし、曲の振り幅もすごくて、豪華なアルバムになったんじゃないかなと思います」

――ユニット曲の『さよならメトロポリス』は、ユユさんの作詞ですね。

テラシマ「今までのギャンパレにはなかったチルい（ゆったりとした）感じの曲です。今泉力哉監督の『窓辺にて』という映画が私の心に響いていて、たまたま今泉監督にお会いできる機会があったので、『“窓辺にて”を観て感じたことを詞に書いてもいいですか』とお聞きしたら、快諾していただいて、『さよならメトロポリス』が生まれました」

――この曲には、ドクさんもユニットのメンバーとして参加しています。

ドクソン「メンバーのカ能セイが初めて1曲まるごと振り付けを考えてくれました。それがセイっぽくて、踊っていて楽しいんですけど、すごく難しいので、磨き中です」

――アルバム収録曲『SUPER PARTY PEOPLE』のMVの見どころは。

テラシマ「パリピなMVに仕上がりました！　今日はその曲のド派手な衣装を着ているんですけど、オリジナルの生地で作っていただきました。小道具のトランプ、お札、お酒も全部オリジナルで、メンバーの顔の写真やギャンパレのロゴを使っていたりするので、1秒ずつ止めて観ないと全部拾えないぐらい、小ネタもたくさんあります」

ドクソン「東京ゲゲゲイさんに作っていただいた振り付けがかっこいいので、大注目してほしいです！　初めてその振り付けを見た時、『早送り!?』って思うぐらい高速すぎて、私たちにできるのか、すごく不安だったんですけど、じっくりと教えていただいて、踊れるようになったら楽しくなりました」

テラシマ「踊れた時の達成感がすごいです！」

――今月1日から全国ツアーがスタート。今後の意気込みは。

テラシマ「今回のツアーは会場が大きいので、初めての方でも来やすいライブになると思います。でも、もっと大きな会場を目指しているので、『Zeppでも小さいな』と思わせるツアーになったらいいなと思っています」

ドクソン「初めての遊び人（＝ギャンパレのファンの呼称）とたくさん出会えるツアーにしたいです。ギャンパレのライブを初めて観た方でもナチュラルに楽しめるライブにしたいと思います」

――最後に読者の方々にメッセージを。

テラシマ「GANG PARADEのライブは本当に誰でも楽しめるので、初めての方もぜひ遊びに来てもらえたら嬉しいです」

ドクソン「今回のツアーで特大のハッピーを届けたいです。今の時代、一番必要なのはハッピーで、ハッピーがあれば何でもできると思うので、みんなのハッピー接種に貢献したいです。ぜひ、ツアーに来てほしいです！」

□テラシマユウカ、11月5日生まれ。大阪府出身。2016年10月6日加入。メンバーカラーは紫。Story Writerにて映画コラム「今日はさぼって映画をみにいく」を連載中。

□ユイ・ガ・ドクソン、10月21日生まれ。滋賀県出身。2016年10月6日加入。メンバーカラーは白。好きな食べ物はラーメン。

＜ライブ情報＞
『NEVER ENDING PARADE TOUR』
■2023年4月5日(水) 北海道 Zepp Sapporo
Open／Start 17:30／18:30
[問] WESS info@wess.co.jp

■2023年4月9日(日) 宮城 GIGS
Open／Start 17:00／18:00
[問] G/I/P https://www.gip-web.co.jp/t/info

■2023年4月11日(火) 神奈川 CLUB CITTA’
Open／Start 17:30／18:30
[問] KM MUSIC 045-201-9999

■2023年4月16日(日) 新潟 LOTS
Open／Start 17:00／17:30
[問] キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100

■2023年4月21日(金) Zepp Osaka Bayside
Open／Start 17:30／18:30
[問] サウンドクリエーター 06-6357-4400

■2023年4月23日(日) 福岡 Zepp Fukuoka
Open／Start 17:00／18:00
[問] BEA 092-712-4221

■2023年4月25日(火) 愛知 Zepp Nagoya
Open／Start 17:00／18:00
[問] ジェイルハウス 052-936-6041

■2023年4月27日(木) 東京 Zepp Haneda
Open／Start 17:30／18:30
[問] KM MUSIC 045-201-9999