「なぜこんなところに穴が?」 新潟名所で発見、謎の顔出しパネルがネットで大喜利ネタに
観光地に設置されている顔出しパネル。くまモンなどのご当地キャラクターや名所などをモチーフにしたものが多く、旅の気分を盛り上げてくれる。いまSNSでは新潟・佐渡市にある観光施設「尖閣湾揚島遊園」に置かれている顔出しパネルが、大喜利状態になる人気を集めている。施設の担当者に設置理由などについて聞いた。
水族館は4月末にリニューアルオープン予定 カフェの焼きイカが絶品
観光地に設置されている顔出しパネル。くまモンなどのご当地キャラクターや名所などをモチーフにしたものが多く、旅の気分を盛り上げてくれる。いまSNSでは新潟・佐渡市にある観光施設「尖閣湾揚島遊園」に置かれている顔出しパネルが、大喜利状態になる人気を集めている。施設の担当者に設置理由などについて聞いた。
顔出しパネルが置かれているのは、尖閣湾を一望できる観光施設・尖閣湾揚島遊園内にある遊歩道。同地では、俳優の岸恵子が主演映画『君の名は』の撮影を行ったこともあり、映画に関連するパネルも置かれているが、今回注目されたのは同地で発見された深海生物の「ダイオウイカ」に関連するもの。担当者は「数年前もテレビで紹介され、パネルを見に来る人が増えました。また盛り上がってくれれば」と期待している。
SNSで話題になったパネルは、2014年2月14日の朝に同市内にある両津湾で、ブリをとるための定置網にかかったダイオウイカが水揚げされたことをきっかけに制作されたもの。パネルには「実物大」と記されており、当時の記録によると体長は3.9メートル、胴回りは54センチ、重さは35キロあったという。獲物をとるための「触腕」と呼ばれる腕が2本とも無傷の状態で残っていたことなどがめずらしかったことから、パネルの制作に至ったという。
ダイオウイカと漁師が描かれたパネルには、ダイオウイカと、漁師の間に顔を出す穴が設けられており、その斬新さが話題になった。SNSでは「顔出しパネルを見かけたけど、私はダイオウイカと人間の間の何になりきれば良いのか」という一文と写真に対して、「海」「架け橋」「太陽」「人間とダイオウイカの『はざま』になりきるのです」などの返信が殺到。大喜利状態になっていた。
担当者は「本来は漁師さんの顔に穴を開けるのが常識かと考えますが、作成した看板屋さんが『人の顔に穴を開けるのは忍びない』とのことでこのようになりました」と説明。「入園するとすぐ目に入る場所にあるため、若い人たちは『なぜこんなところに穴が?』と不思議がり、写メなどを撮る人が多いです。真ん中から顔を出して、漁師さんとキスするような感じで撮る人も中にはいます」と教えてくれた。
園内にある水族館は4月末の再オープンを目指してリニューアル工事中。担当者は「1980年に開業した当時は離島の佐渡には水族館がなく、佐渡近海の魚を集めて展示していました。特に珍しい魚はいませんが、ほっこりした感じが好きな方はマニアのように定期的に水族館を楽しんでいました。再オープン後は、3面モニターに巨大魚が泳いでいたり、海の深さにより生息する魚が見れたり、尖閣湾の美しい動画などを検討しています。子どもが体験できるコンテンツも検討中です」と話している。
5月の大型連休などに合わせて訪問を考えている人に、現地の見どころなどを聞いたところ「海中透視船で海の中の魚を楽しんでもらったり、尖閣湾の断崖絶壁を間近に体感していただきたいです。園内のカフェでは、焼きイカが人気があり、自分で食べてもかなりおいしいと思います。かなり好評です。ぜひお試し下さい」と話してくれた。